- 安定を求めて正社員になったのに賞与がない
- 正社員でボーナスがないって普通なの?
- ボーナスなしの正社員の意味ってなんだろう…
ボーナス無しの社員にメリットなんてあるんだろうか?
周りの目や信用の面から正社員になったものの、期待していた賞与が出ないという状況に疑問を持っている方は多いですよね。
実はこの「ボーナスが出るか出ないか」というのは、同じ正社員でも生活に雲泥の差を作ってしまう要因の一つになります。
実際に住宅や車などのローンには「ボーナス払い」というものがあるくらいで、これを使えるだけでも相当有利。
賞与は正社員の特権だと思っていたのに、自分がボーナスなしの正社員であることに意味があるのだろうか?と考えても不思議ではありません。
やっぱりボーナスの時期に沢山の人が金額の大きな買い物をしているのは羨ましいですよね。。。
この記事ではそんな悩める方々のために、ボーナスなしの正社員でいる事のメリットと多大なリスクについて解説していきます。
目次
ボーナスのない正社員に意味はあるのか
ボーナスがもらえないと、人によっては派遣社員やアルバイトの時の方が給料が良かったなんて人もいますよね。
僕も実際に正社員ボーナスなしの友人がいて、「正社員でボーナスがないって社員の意味あるかな?」と聞かれることがあります。
この問いに一言で答えるなら「意味はあるけどリスクの方が大きい」というのが本音です。
ここからはボーナスなしの正社員でもぎりぎり得られるメリットと、ボーナスがない正社員でいることの大きなリスクについて見ていきましょう。
ボーナスのない正社員でもぎりぎり得られるメリット
ローンやクレジットカードの審査が通りやすい
正社員であることのメリットの1つですね。
ローンの額などにもよりますがど”正社員”というだけで安定した収入があるとされ、各種審査には通りやすいです。
車を買ったり何かでローンを組むときや、クレジットカードの申し込みをする際には「正社員」という肩書があるだけで有利に働くと言っていいでしょう。
家を借りるときの入居審査が通りやすい
これもローンと同じく信用面でのメリット。
賃貸の入居審査に関しては正社員が一番信用度が高く、間違いなく最高ランクです。(※収入に賃料が見合っている場合です)
駆け出しの経営者や自営業者は信用の面で、年収が高くても審査落ちすることは多々あるほどです。
アルバイトや契約社員でも家を借りられない事はありませんが、「正社員」という肩書があればやはり契約に有利ですね。
社会保険に入れる
会社がブラック企業でなければ厚生年金保険に入れるという事です。
関連記事 >>正社員なのに社会保険なし?そんな会社に勤め続けても報われない理由
しかし最近では社会保険事務所からの目も厳しくなっている為、正社員以外のアルバイトでも条件を満たせば社会保険に加入するところが増えています。
よって、正社員ならではのメリットとは言い切れないですね。
ボーナスのない正社員でいることのリスク
受け取る年収額が大幅に下がってしまう
では本題のリスクについて説明します。
1番のリスクは「年収額の低下」です。
あまり気にしない人もいるかもしれませんが、同じように正社員で賞与がある同年代と比べてしまうと確実に見劣りしてしまいます。
例えばあなたが月給25万円でボーナスなしだと仮定して、同じように月給25万円でボーナスが年2回/2か月分支給される人と比べると、年収として100万円もの差になります。
賞与ありの場合:月給25万×2か月分×年2回=年間賞与100万円
これはボーナスだけの金額です。当然ですがボーナスが出ない人は0円ですよね。
1年でもすごい額ですが、仮にこの条件で同じ職場に10年勤めた場合には賞与だけで1,000万円にもなります。
実際には10年のうちに月給も増えているでしょうから1,000万円以上になるでしょう。
賞与のみで1年で100万円、10年で1,000万円の差はかなり大きいと思いませんか?
有事に備えた計画的な貯金ができない
1つ前の項目で年収額に大きな差が出てくることはお分かりいただけたと思いますが、次は貯金についてです。
20代前半では貯金の必要性を感じる人も少ないかもしれませんが、30代に差し掛かるとこの状況は一変してきます。
- 親が倒れて介護をしなくてはいけない
- 自分が体を壊して働けなくなる
- 勤めている会社の倒産・リストラ・転職
- 子供の教育費用
- マイホームの購入資金
こういった時に普段からの「貯金」があなたを助けてくれることになります。
ですが普段の生活で精一杯で、なかなか貯金ができないという人は珍しくありません。家族を持っている方であれば、尚更難しいですよね。
そういった時にボーナスでまとまった貯金ができないのは本当に痛いです。
仕事へのモチベーションが上がらない
何を仕事のモチベーションとしているかは人それぞれですが、お金を使う事をモチベーションにしている人は多いと思います。
例えば家事の負担を軽減するために最新の家電製品を買ったり、気晴らしに旅行に行ったりとその消費の仕方は様々ですよね。
実際に年齢が上がってくれば上がってくるほど重要な仕事を任されることが多くなるため、年々ストレスを抱える量も増えていきます。
そんな中で、ストレスを解消しながらモチベーションを保っていくための資金として、ボーナスは非常に大きい役割を果たしてくれます。
6月や12月などボーナスシーズンの家電量販店や飲食店はかなり混雑していてとても行く気になりません。
ですがあの空間に集まっている人の多くが「ボーナスが出る会社で働いている人なんだ」と考えると、何だかやりきれないですよね。
ブラック企業はボーナスを出さない
ここまでボーナスのない正社員でいることのリスクについて説明してきましたが、正確に言うと会社が社員に対してボーナスを支払う事に法的義務はありません。
しかし、実際には社員の生活や将来のことを考えて支給している会社がほとんどです。
会社の経営が安定していない創業したての会社などは仕方がありませんが、きちんと利益の出せている会社でボーナスが出ない場合は注意してください。
これは「還元できる利益があるのに賞与を出さない会社」という意味です。
特に中小規模でオーナー企業・同族経営など閉鎖的な環境の場合は、経営に対する第三者からの監視の目も行き届かないため、利益を自分たちだけで独占してしまう事も珍しくありません。
関連記事 >>同族経営はブラック?家族経営の会社が抱える問題点とそのデメリット
そういった会社は「社員のことを便利な道具」のようにしか思っていないので、利益が還元されることは今後もないと思ってください。
ボーナスはおろか、退職金までなしというところも多数あります。
関連記事 >>老後を心配する人続出?正社員・退職金制度なしの会社の厳しい現実
こういった身勝手なブラック企業に勤めてしまったら、利用するだけ利用して最後には捨てられるだけです。
自分自身の将来のためにも、会社から抜け出すことを考えましょう。
将来のことを考えるならボーナスの出る会社へ転職する
しっかりとした年収を稼ぎ、有事に備えた貯蓄をしながら仕事へのモチベーション維持していく。
あなたがそんな経済的・精神的余裕を持った将来を描いているのであれば、今より条件の良い会社を探してみるべきです。
転職してもブラック企業で結局ダメだった。。。なんてことを恐れている人もいるかもしれません。
ただ今はその会社でどれだけ福利厚生が守られているかなど、入社前に会社の内情を簡単に調べることのできる時代です。
今よりも良い環境で働くためには、出来ることから積極的に行動を起こしていきましょう。