- 先輩はこっちから聞かないと仕事を教えてくれない
- 教育そっちのけで上司から放置プレイをくらう…
- 仕事を教えないのはパワハラなんじゃないの?
職場の上司や先輩から、こういった「仕事を教えてもらえない」という体験をすることってありますよね。
経験がない人からすれば「ありえない!」と思われる内容ですけど、実際は様々な職場でこういった新入社員の放置プレイが起こっています。
実はこれ、「忙しい」とか「タイミングが悪い」とかの問題ではなく、上司や先輩が保身のために意図的に取っている行動なんです。
だって本来ならあなたに仕事を教えて任せた方が、自分が手離れして楽になるんですからおかしな話ですよね。
事実こういったパワハラ行為を理由に職場を辞めていく人も少なくありません。
教えられた仕事が出来ないのは問題ですが、そもそも仕事を教えてもらえる環境がないというのは深刻ですよね。
この記事ではそんな困った上司や先輩が仕事を教えてくれない本当の理由と、その対処法について僕なりの考察を書いていきます。
目次
どうしてあなたは仕事を教えてもらえないのか
やっとの思いで入社した会社。
早く仕事を覚えてバリバリ仕事がしたい!
それなのに肝心の仕事を教えてもらえず、何をやっていいのか分からないままに時間だけが過ぎていく…
そんなときは落ち込まずに今、職場がどんな状況にあるのか冷静に考えてみましょう。
そもそも規模の小さい会社であれば人数自体が少ないため、教育まで手が回らない事や業務が忙しくて仕事をゆっくり教える余裕がないこともあります。
こういった状況であれば雑用でもなんでもやれることはあるはずなので、気が付いたところで「これ、私がやります!」と言って積極的に仕事に参加していきましょう。
ただ「私の職場は人数も多いし、特別忙しくもないんです…」という方は、これから先の内容に目を通してみてください。
上司や先輩が「あえて仕事を教えていない」という可能性が高いからです。
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上司があなたに仕事を教えてくれない本当の理由
①上司や先輩に仕事を教える能力がない
これは感覚的に仕事をしている人に多いのですが、物事を順序立てて論理的に説明する能力がない場合です。
こういう上司や先輩は仕事を見ているうちに覚える感覚的なタイプなんですね。
今まで仕事を感覚的に習得してきているため、いざ教育する立場になった場合には技術や知識を論理的に教えることが出来ません。
つまり、自分で仕事は出来ても人に教育する能力が無いタイプなんです。
スポーツ界で同じような例がありますが、プレイヤーとして優秀な人達が指導者として優秀かどうかはまた別の話という事ですね。
こういうタイプの人たちは「見て盗め」や「体で覚えろ」など、抽象的なアドバイスが多いので教わる方はとても大変。
僕は昔、超感覚的に物事をとらえる上司に悩まされて以来、そういう人が苦手になりました・・・
教えることが苦手だと自覚している人に関しては、最初から積極的に教育する姿勢がないのも特徴なんですよね。
どんな仕事でも本来上司は”監督”にならないといけないことを考えると、”プレイヤー上司”と言えるかもしれません。。
②仕事を教えると自分に責任が発生するので教えたがらない
思わず「職場を辞めたい・・・」と思いたくなるような理由ですが、シンプルに言うと「面倒だから教えない」という理由です。
当たり前ですが、仕事を教えた人にはもれなく「仕事を教えた責任」がつきまといます。
これはまともな組織であれば、教えた相手のミスは教育者の管理責任にもなるからです。
仕事を教えた相手が何か変なやり方を覚えてしてしまったり、誤った解釈のまま仕事をしてトラブルが起きれば、教えた側は上司から注意を受けますよね。
これはそういった教育上の責任を負うのを避けているという事です。
こういった事例は、ミスをすると叱責されたり詰められたりするような職場に多いんです。
経験ないですかね?
仕事のやり方を聞いても「悪いけど○○さんに聞いて・・・」といった具合にたらい回しにされたこと。
僕はあるんですけど皆、教えるのを避けるんですよね。。。
機会があれば仕事を教えてくれない相手を注意深く観察してみて下さい。
経験上かなりの確率で「私に聞かないでくれオーラ」が出てますから。
また、教える側の人間が仕事の”きちんとしたやり方”を理解していない場合も同様です。
後々「誰が教えたのか?」という話しになった場合に、自分が困るという理由で教えるのを避けられる場合があるんですよね。
③仕事を教えないことで自分の優位性を保ちたい
正直に言うと、このタイプが一番問題で一番面倒です。
あなたの上司や先輩がこのタイプだった場合、それなりの覚悟をしてください。
そのくらい最悪のパターンです。
上司も人間なので、会社の中での自分の立場を常に考えて行動しています。
優秀な社員が入ってこようものなら、常に目を光らせて観察している人とか多いですから。
新人のあなたに仕事を教えれば自分が楽になるのは明らかですが、心の中では「もし、自分よりも優秀になってしまったらどうしよう・・・」と考える人もいますからね。
「いや、流石にそれはないでしょ」と思われるかもしれませんが、上司や先輩も所詮は人間なのでこんなものです。
若い時ほど勘違いしてしまいやすいですが、地位の高さと人間性は決して比例しません。
こうして「自分自身の価値を保つために教えない」という選択肢が出てきます。
こういうタイプの人間は仕事のさわりの部分だけを教えて放置し、応用が必要なところでミスをしたら嬉しそうに指摘をしてきますよ。
何故かというと「職場にとって自分がいかに重要なのか」を周りにアピールしながら、あなたに嫌味が言える最高の機会を得られるからなんですね。
お気付きのとおり、このタイプは最初からあなたに仕事を教えて育て上げる気はありません。
こういった上司の下であなたが評価される可能性は極めて低いですよ。
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上司や先輩が仕事を教えてくれないときの対処法
休憩時間などに疑問に思う事を質問し自分で学習していく
教えるのが下手な上司や先輩の場合は、空いた時間にこちらから分からないことを聞いてしまいましょう。
相手が単なる教え下手なら、こちらから積極的に質問して解決するという事です。
仕事で分からない事や疑問に思っていることを聞かれれば、自分たちの仕事にも関わってくるのでまともな人なら大抵答えてくれます。
ここで聞いたことをその場でメモ帳にまとめておけば、いざ分からなくなったりしたときにメモを確認して仕事をすることができます。
困ったときに確認できるメモがあると、安心して仕事ができますよね。
また、メモを取って真剣に仕事に向き合う姿勢は、少なからず職場でのあなたの印象を良くしてくれますよ。
他に教えてくれる人を見つける
教育係の人があまり教えてくれない人の場合は、他の人に聞いてみましょう。
実際に聞いてみると教育係の人よりも知識が深かったり、教えるのが上手な場合が多々あります。
ただ教育係の人からすると面白くないことは確かなので、教育係にバレないようにかつ自然な流れで行うことが大事です。
仕事を教えてもらえても、職場の人間から恨みを買ってしまってはたまりません。
実際に行動に移すときは十分に注意しましょう。
周りの状況を見て身の振り方を考える
こういう職場に入ってしまった場合の選択肢は「放置されても根性で仕事を覚える」か「将来のことを考えて職場を変える」の2択しかありません。
わざとあなたに仕事を教えないような上司や先輩を見て、周りの人が誰も助けてくれないような職場なら、”会社自体が終わっている”と思った方がいいですよ。
実際、そういった社内のダメな人間を会社全体で黙認しているケースっていうのもありますからね。
ただこういったあなた側に非がないケースの場合には、あまり深く思いつめる必要はありません。
一言でいうと、”ダメな職場に入ってしまっただけ”だからです。
そのまま今の会社で働くなら我慢するだけですし、外の世界に目を向けるなら同じ失敗をしないように注意するだけなんですね。
“会社内の問題”と言うのは就職活動だけでは分かりずらいですが、事前にきちんと調べることによってある程度は把握できます。
もう二度と同じような思いをしたくない人は、会社選びを間違わないよう気を付けましょう。