上手くかわせない?仕事を押し付けられる人の特徴と身を守る為の対策

仕事を押し付けられないように身を守る
  • 上司や先輩から、自分ばかり仕事を押し付けられる
  • でも立場的に拒否なんてできない
  • うまい断り方や逃げ方が分からない…

 
このような状況に陥って「もう私に仕事を押し付けないで!」と心の中で叫んでいる人は多いと思います。

 
文句も言わずに真面目に働く人ほどターゲットにされるなんて悔しいですよね。
ここでとっさに上手い言い訳が出来たり、逃げることができればどんなに楽かと考えるはずです。

 
この記事では、そんな仕事を押し付けられる人の特徴と身を守る為の対策について解説していきます。

仕事を押し付けられる人の特徴とその理由

大人しくて文句を言わない人

仕事を押し付けられる人の特徴として一番多いのは「大人しくて文句を言わない人」です。これは文字通り、どんな無茶な仕事を押し付けられても断れない人を指します。

 
仕事を無理やり押し付けるような嫌な人間は、気が弱そうなイエスマンを見抜く目が鋭く常に目を光らせています。

 
例えば、普段からあなたが職場で起こることに対して目立った主張などをせず、反論が必要なところで何もしないような人であれば、間違いなく標的にされるでしょう。

 
心当たりはありませんか?

 
信じられないかもしれませんが、相手は普段からあなたが取る細かな態度や行動を見逃しません。

 
あなたとしては角が立たないように取った態度でも、相手からすれば「自己主張がない人間」として映り、仕事を押し付ける人の候補となってしまう訳です。

人を疑う事を知らない純粋な人

少し気分を害されるかもしれませんが、あなたは誰かに「おひとよし」と言われたことはありませんか?

 
お人好しというと「いい人」「優しい人」と勘違いされがちですが、決して誉め言葉ではありません。むしろ何でも善意として受け取ってしまい「すぐに騙される人」という認識の方が一般的です。

 
こういう人は誰にでも無償の愛を与える聖母マリアのような性格の方だと思います。
人間として素晴らしいと思いますし、きっとあなたを慕う友人も多いでしょう。

 
ただ、それもあなたに仕事を押し付けてくる相手にとっては格好の標的になります。
職場であなたの純粋さを利用してやろうとする人は必ず現れるでしょう。

 
どんなに無茶な仕事を押し付けても、本当に自分がやるべき仕事なのか疑う事もせず「はい、わかりました」と引き受けるシーンがすでに相手の目には浮かんでいるはずです。

仕事熱心で意欲的な人

仕事を押し付けられる人の特徴としては少ないかもしれませんが、あなたの職場にも仕事熱心で意欲的な人はいますよね。

 
熱意と勢いでどんな仕事でもこなしていってしまうようなパワフルな人です。
ですが何にでも積極的に働きかけバリバリ仕事をするあなたを見て、仕事を押し付けてくる人間もいます。

 
何故かというと意欲的で前のめり気味な方の中には仕事の重要度が判別できず、自分が本当にやらなくてはいけない仕事以外の事にも一生懸命になってしまう傾向があるからです。

 
端的にいうと仕事に熱中しすぎて客観性を欠いているような状態でしょうか。
もっと突っ込んで言うと「忙しく仕事をしている自分に酔ってる」パターンです。

 
ですが相手はそんなあなたの状態を見逃しません。きっと「あいつに振ればやるだろ」と、どさくさに紛れて仕事を押し付けてくる事でしょう。

 
その時に、自分が受けるべき仕事でなかったとしても「このくらいならすぐ終わりそうだな。」と安易に引き受けてしまわない事です。

 
一度引き受けてしまうと相手は何度でもあなたに仕事を押し付けてきますから。

仕事を押し付けられる人が身を守る為の対策

簡単に頼めないくらいに忙しくする

仕事を押し付ける側の人間は、あなたに仕事を持っていくチャンスを虎視眈々と狙っています。それは休憩時間かもしれませんし、仕事の話をした後かもしれません。

 
ただ、あなたが断りにくいように計画的に考えてきたタイミングで話を振られてしまってはたまりません。とにかく自分が忙しそうに見えるように工夫しましょう。

 
動作を慌ただしく見せたり、「これもあるのか…忙しいな…」と相手に聞こえるくらいの独りごとを言ってみる感じです。

 
要は「多忙を演出」するんです。

 
例えばあなたが誰かに手伝ってもらいたい時に、慌ただしく動いていて「忙しいな…終わるかな…」と独り言を発している忙しそうな人には声をかけずらいですよね。

 
普通の人と忙しそうな人がいれば、あなたは前者に声をかけませんか?

 
この方法は普段から「忙しい人間」を徹底して演出する必要があるため、お昼ご飯を早く食べてデスクに戻ったりといった行動が必要です。

 
相手から見る自分の印象を「この人は忙しい人なんだ」というところに持っていければ成功です。

 
仕事を押し付けられそうなタイミングで「あ!忘れてた、この仕事早く終わらせないと」くらいの独りごとが言えれば完璧ですね。

 
ぶれないキャラ作りが必要ですが、徹底して演じることができれば相手から簡単に話しかけられなくなります。

全てを引き受けず、自分の仕事の状況を見て返答する

「でも実際に仕事を押し付けられたら断れないよ…」という方は、すべてに対して引き受けてしまうのではなく、自分や周りの状況を考えた上で最適な返答しましょう。

 
大事なのは無条件で仕事を引き受けるのではなく、必ず状況を見てから返答することです。

 
例えば自分の仕事で精一杯な場合など、正当な理由があるときは「いま最優先で進めている仕事の締め切りが間に合わなくなるので他の人に頼めませんか?」といった具合に感情的にならずに状況に合わせた返答をしていきます。

 
相手が上司なら尚更、あなたに期限を守ってもらえないと困る仕事もあるはずなので渋々代わりの人を探してくれる可能性もあるでしょう。

 
何より、「状況によっては断ってくる」というイメージを相手に植え付けることが出来るため、仕事を押し付けられにくい方向に持っていけます。

 
また、正当な理由がない場合は裏ワザとして仕事を振られたときに回答する「架空の仕事リスト」を作っておくの一つの手です。

 
架空とはいっても存在しない訳ではなく、実際にやるけどそこまで重要じゃない仕事をまとめておくという意味です。これは、仕事を押し付けられたときに「うまい逃げ方ができない人」には用意しておくと便利でしょう。

 
あらかじめこういった返答リストを作っておけば、急に仕事を振られても「ごめん、今○○の資料作ってて明日までに作らないといけないんだ」とすぐに言えるので相手も頼みずらいですよね。

 
この架空の仕事リスト戦法は、相手が上司なのか同僚なのかで難易度が異なりますが同僚であれば比較的成功しやすいです。

 
また、「この人は簡単にYESと言わない」という印象を相手に与える効果があります。

押し付け仕事で業務に支障が出ることを会社に相談する

上2つの項目で説明したような方法を試しても一向に仕事を押し付けられる場合には、上司よりも偉い人に相談をしましょう。

 
あなたがすでに十分忙しい状態なのに沢山の仕事を押し付けられていては、実際に業務への支障は出ているはずです。

 
これは迷惑な相手が先輩であれば上司へ、上司であれば役員へといった具合に相談します。ですがこれはあくまで最終手段として考えて下さい。

 
相談するからには、話を裏付ける「証拠」が必要になってきます。
また、運悪く相談する上司や役員が仕事を押し付けてくる相手と懇意にしている場合には、相談しても揉み消される可能性が十分に考えられます。

 
それだけでなく、上に相談したことに腹を立てて仕事の押し付けがエスカレートすることもあるかもしれません。

 
意を決して相談にいくのであれば、自分が懇意にしている上司に仕事の押し付けを裏付ける証拠を持っていくというパターンが最も理想です。逆にそれ以外のパターンはリスクが高すぎるのでおすすめできません。

仕事が出来る人ほど押し付け仕事に注意する

仕事ができる人は常に「どうやれば仕事が円滑に進むか」を考えているため、実際に効率よく仕事を終わらせる人が多いです。

 
優秀な人は締め切りが遅れることなんてありませんし、いつも余裕をもって仕事を終わらせているはずです。

 
ですがそういったパフォーマンスがいい人ほど、相手に「あなたは仕事が出来るから」という言い訳を与えてしまい、仕事を押し付ける理由を作ってしまいがちです。

 
仕事を早く終わらせる為に創意工夫したことが、逆に仕事を増やす原因になるなんてばかばかしいですよね。

仕事の押し付けを断るという事は「戦い」を意味する

仕事の押し付けから自分を守る方法を書いてきましたが、大事なのは初めのうちに上手く断り「仕事を押し付けてもいい人」という印象を相手に与えない事です。

 
これは仕事に限らず、どんなことでも一度安請け合いをしてしまうと2回3回とその要求は続いてしまいます。こうなってから自分のスタンスを築こうとしても、とても難しいので注意してください。

 
また、どんなに無茶な仕事だったとしても押し付けられた仕事を断るという事は、少なからず相手と戦う事を意味します。

 
ここに関してはあなたの職場の状況次第ですが、仕事量や人間関係のバランスを見ながら、断る場合には覚悟を持って慎重に対応していくことをおすすめします。

パワハラとしてやってくる人間がいることを忘れない

正当な理由をつけて断ったとしても、まったく聞く耳を持たない人もいます。
そういう人間はパワハラとしてあなたに嫌がらせをしているので断りようがありません。

 
私は実際、過去に「逃がさないから」と言われ追い詰められましたが、やはりどうしようもなく仕事のできないただのパワハラ上司でした。その時に感じたのが、相手の人格と職場環境が腐りきっている場合は問題解決のしようがないという事です。

 
こういった「相手がパワハラ目的の上司」だった場合、さらに上の上司から引き上げてもらえそうな場合を除けば、あなたが今の会社で将来的に評価される可能性は低いです。

 
もし、押し付け仕事に疲弊しながら将来を期待できないような状況であれば、自分の能力が生かせる別の仕事を探しましょう。

 
経験した人にしか分かりませんが、パワハラだけはまともに戦ってはいけないんです。

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