- 就活や転職活動でブラック企業だけは絶対に避けたい
- ただブラック企業を見分ける判断基準が難しいし分からない
- 入社前にブラック企業を見分ける方法ってあるの?
これから転職を考え、会社選びをするほとんどの人が「ブラック企業だけは絶対に避けたい」と考えているはずです。
経験が無い人には分からないと思いますが、ブラック企業は長時間労働や薄給、休日が少ないなど良いところが一切ありません。
一度ブラック企業に入ってしまい、散々な目に遭った人なら「二度と同じ思いはしたくない」と口をそろえて言うはずです。
ただ、そうはいっても入社前に危険なブラック企業を見分けることは難しいため、転職を躊躇している人も多いのが現実だと思います。
ですがきちんとした対策を打つことで、ブラック企業を見分けることは可能です。
この記事ではブラック企業2社を渡り歩いた私の経験から「求人や面接から気づけるブラック企業の見分け方」について解説していきます。
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目次
求人票・求人広告での見分け方
ずっと求人を出し続けている
求人情報を定期的に見ていると「あれ?この会社まだ募集しているんだ」という求人が何社か出てきますよね。
アルバイトの求人で例えると、バイト情報紙に同じファミレスがずっと掲載され続けているあの感じです。
ただ、際限なく人を雇おうとする会社なんて普通はありえませんから、この場合は人がすぐ辞める離職率が高い会社とみてほぼ間違いありません。
大抵は飲食業など離職率の高い業種であるか、ブラック企業で待遇が悪い会社であるかのどちらかです。
“入社しやすい”という利点はありますが、それだけ人が辞めている証拠でもあるので求人の掲載期間や頻度なども確認するようにしましょう。
一定期間、求人情報のチェックを継続して行うことで、こういった求人を把握することが出来ます。
未経験者を大量に募集している
アルバイトでは良くあるパターンですが、新卒でもない限り未経験者を正社員で大量雇用することはありません。
何故かと言うと、育つかどうかも分からない人材を正社員で大量雇用するのはリスクが高すぎるからです。
そもそもそんなに未経験者を大量採用したとして、教育係を付けられるのか疑問に思いませんか?
このパターンは複数の社員から退職されてしまうための大量募集の可能性もあるので、頭に入れておいて下さい。
人を雇うということは予算の都合などもあるため、雇い入れる人数には慎重になるのが普通です。
私の経験上ではありますが、社内で何らかの問題があり集団離職をされた会社はこういった募集の仕方をしていますね。
給料・ボーナスなどの誇大表現
誰もが1度は見かけたことがある「月収40万円も可能!!」などの誇大表現です。
「20代でも管理職を目指せる」など魅力的な内容に溢れていることが多いですが、応募者を増やすための”釣り”なのでほとんどが実現できません。
仮に広告の内容が事実だったとしても、創業時から働いている社員の給与だったり「倒れるほど働けばこのくらいの額になる」という落ちであることがほとんどです。
人手不足の会社が何とかして人材を確保するために、実現できないモデルケースを出して人を集めている訳ですね。
ここは声を大にして言いたいところですが、応募者にとって都合が良過ぎる待遇ほど注意して見るようにして下さい。
本当にそんな素晴らしい会社だとしたら、そうそう従業員も辞めないので求人なんて出ないんです。
定番のキャッチコピーが紛れている
求人広告などを見る時は、会社をアピールするフレーズにも注意を傾けましょう。
アピールが強い言葉ほど、その裏側に隠れているものがあるからです。
例えば下記の様なキャッチコピー、求人で見かけたことありませんか?
この何気ない一文からでも、きちんと企業の本心を見抜くことが出来ます。
- 若手社員を中心に活躍中
- ノルマや営業は一切なし
- 頑張り次第で給与大幅UP
- アットホームな職場です
⇒長く勤める人がいない
⇒その分、残業ありの激務
⇒だから給与の初期設定は低い
⇒会社が小さく社長が独裁者
もう答えを書いてしまいましたが、大抵が待遇や環境の悪さを別の言葉に置き換えているんですよね。
一見、応募の敷居が低く感じたり魅力的に感じるフレーズほど、自分で裏側を考えてみることをオススメします。
面接での見分け方
面接官の態度や服装に違和感がある
「面接官は会社の顔」と言われているのはご存知ですか?
これは応募者からすれば面接官はその企業で初めて会う人であり、会社の印象を左右することからそう言われています。
貴方を担当する面接官の態度が威圧的であったり、だらしない服装で誠意が感じられないと感じた場合は注意しましょう。
「あれ?なんかこの人変だな・・・」と感じたら、危ないと思っていいです。
大抵の場合、面接官は採用権限を持った役員クラスか、それと同等の権利を与えられた社内ポジションの高い人間です。
そういった人間が違和感を感じるような相手だった場合、会社の制度や待遇なども微妙である確率は高いでしょう。
これは社内で面接を担当するほどのポジションの人間であれば、大抵は会社の制度作りにも関わっているからなんですね。
面接官の顔色が悪く疲れ切っている
面接では見られるだけでなく、こちらからもきちんと相手を見るようにしましょう。
入社してしまう前にブラック企業かどうかを見分ける上で参考になるのが、担当してくれる面接官の健康状態です。
これは当然ですが、ブラック企業であれば面接官が社長じゃない限り、周りの従業員と同じように酷使されているはずです。
ということは、面接官の状態からもある程度会社の状況をうかがい知ることが出来ますよね。
見るからに疲れ切っていたり、会話のキャッチボールが円滑に出来ないような状態であればこれも注意しましょう。
大事な面接当日に体調すら整えられないのも問題ですが、それを黙認している企業は採用に力を入れていない可能性が非常に高いです。
少し大げさかもしれませんが、「面接官=企業」というくらいの認識をしても私は良いと思います。
休日や賞与などに対する曖昧な回答
一般的に、「面接で細かい待遇については聞かないほうが良い」とされています。
ただブラック企業で働きたくないのであれば、私は聞くべきだと思います。
何故かと言うと、ブラック企業ほどボーナスや休日・労働時間などの詳細を濁す(にごす)傾向にあるからです。
当然ブラック企業でボーナスや休日なんかがしっかりしている会社は少ないですから、面接官も応募者から突っ込まれたくないんですよね。
リアルな心境としては、「何とか上手くごまかして採用まで持っていきたい。」これに尽きると思います。
ブラック企業は求職者をいかに騙して入社させ、安く雇うかを常に考えています。
だからこそこちらからあえて質問をすることで、面接官がどう反応するかを見るんです。
相手がブラック企業なら嫌な顔をされますし、まともな会社なら明確に回答してくれる可能性が高いと言えます。
正直な話、知る権利がある具体的な質問に対して、明言を避ける傾向がみられる会社は避けた方がいいですね。
職場の雰囲気が悪くピリピリしている
大企業の場合は面接用に用意された部屋で面接をするのが通例ですが、中小企業の場合はそうでないこともあります。
例えば事務室や応接室など、意外と実際の仕事場に近い場所だったりすることも多いです。
そうすると、面接を受けに行く過程で実際に働いている人を見れたりすることも少なくありません。
特に中小企業の場合は、面接の印象が良いとそのまま職場見学をさせてくれる会社もあるため、そういった機会に恵まれやすいと言えます。
この時に働いている人の表情や雰囲気、職場の空気感などを出来るだけ感じ取ってみましょう。
職場の雰囲気というのは、働く人間の感情が素直に出るので隠しようがありません。
イライラしている人がいたり、怒鳴り声が聞こえてきたとしたら「そういう職場なんだな」と考えた方がいいでしょう。
一事が万事です。
面接では必ずいくつかの質問をすること
先ほども書きましたが、ブラック企業を避けるならしつこくならない範囲で休日や賞与などに対して質問をするべきです。
ただこれは、企業側から嫌われるリスクを取ってもブラック企業を見分けたい人向けなので間違えないでくださいね。
就に付くことを最優先とするのであれば、相手をふるいにかけてまで企業を判別する必要はありませんから。
この辺りの温度感は人ぞれぞれ違うと思うので、自己判断の上で慎重に行って下さい。
いくらブラック企業を見分ける方法とはいえ、休みやお金の話をするのは抵抗があるかもしれません。
ですが確認しなかったばっかりに、ブラック企業にこき使われて毎日絶望するよりはマシなはずです。
実際に経営が上手くいっているまともな会社であれば、待遇に関する質問をしたところで特に怒られるといったことはありません。
転職なら正社員でも最低10年以上は働く場所になるわけなので、億劫でもきちんと確認する姿勢は大事です。
求人と面接では小さな違和感を見逃さない
ここまで求人・面接でそれぞれ気を付けるポイントについて書いてきました。
どちらにも共通して言えるのとは、見過ごしてしまいそうな小さな違和感を見逃さないことです。
- 応募のハードルが極端に低い
- 自分も稼げそうな気がする
- なんだか楽そうな雰囲気
求人で言えば上記の様なことは、普通の仕事ではほとんどあり得ません。
少し考えれば分かる事ですが、実現性の低い求人情報には常に裏があると考えるべきです。
あくまで私の経験ですが「何かおかしいな…」と思うものや人は、後になって「やっぱりな…」と後悔することが多いです。
ただこのチェックポイントも万能ではありません。
本当は良い会社なのに、ここまで紹介してきたポイントにうっかり該当してしまうこともあるからです。
より正確に判断しようとするならば、相手の動きから判断するだけでなく自分から行動することも必要になります。
夜中にオフィスの明かりを確認しに行く
「これはやりすぎでは…」と思われるかもしれませんが、残業がどの程度行われているのかは足を使って確認することが出来ます。
やはり企業側も残業が月60時間あったとしても、求人には書かないですし言わないです。
仮に私たちが逆の立場(面接官)だったとしても、入社して貰えなくなるのを恐れて正直に伝えられないと思うんですよね。
だからこそ、こういったやり方は嘘がつけない信ぴょう性が高い情報になります。
面接で「うちは残業無いですね」と言われても、何日か夜中に行ってみて明かりがついていたらそれが真実です。
少し面倒なやり方ではありますが、求人情報や面接からでは得られない真実を知るという意味では参考になると思います。
ブラック企業を本気で避けたいのなら、こういう面倒なことまできっちりやった方が良いですね。
面倒な人は企業の口コミや評判をチェックしておく
企業発信の情報は良いことしか書かれない
求人・面接を問わず、企業側が出してくる情報と言うのは都合のいいことしか書かれていません。
それはこの記事の中で何度もお伝えしましたが、それでも甘い言葉に騙されて入社してしまう人が多いのが実情です。
先ほどの「オフィスの明かりを確認する」は一見冗談のようですが、企業側が嘘をつけない情報を自ら確認すると言う意味では真っ当なやり方だと思います。
実際、本気でブラック企業を避けたいのであれば、企業の口コミや評判まで事前に確認しておくのが常識です。
企業の口コミや評判などもまた「企業側が嘘をつけない部分」であるため、ネガティブな情報を把握するための情報源になります。
企業の内情を知るには口コミサイトを使う
最近はブラック企業に騙される人が多い風潮もあり、こういった応募企業の口コミを事前に調べる人が増えています。
そういった企業の口コミで有名なのが、”キャリコネ”と言われる口コミサイト(無料)です。
企業の口コミを自分で探そうとすると、2chなど誰が書いたか分からない匿名性の高い内容が多くなってしまうため、情報の正確性に問題が出てきます。
実際に匿名で書かれている内容の中には、悪質な経営者や役員などが自ら口コミの自演を行っていることもありますからね。
ただこのキャリコネはその企業で働いた人間しか書き込めないため、職場の人間関係や残業時間の実態、賞与の実績など職場における内情が事細かに分かります。
社内の教育制度やキャリアアップの可能性など、求人情報からは得られない濃い情報を見れるのが特徴ですね。
企業の口コミはもちろん、求人も閲覧できるので転職を考えていてブラック企業に騙されたくない人には重宝します。
キャリコネの簡単な登録方法について
この記事を読まれている方の中には実際に興味を持った方もいると思うので、使い方だけ簡単に書いておきますね。
まず、キャリコネは信ぴょう性の高い情報を共有するサイトなので、必然的に登録が必要になります。
これは誰でも簡単に利用・閲覧できてしまうようなサイトだと、関係者による嘘や自演が横行してしまうためです。
とはいっても難しいものではないので、誰でも15分程あれば済んでしまう簡単なものだと思って下さい。
実際にキャリコネに登録するには、公式サイトの「今すぐ簡単登録する」というボタンをクリックし「無料登録」というボタンをクリックします。
そこでメールアドレスの入力を促されるので、手持ちのPCアドレスを入力しましょう。(YahooやGmailなどのフリーメールでOKです。)
登録が完了したら、登録したメールアドレス宛にメールが届くので確認して下さい。
その後、「名前・生年月日・住所」などの基本情報を入れ直近の職歴などを入力していき、入力が終了すると登録作業は完了となります。
適当に入力するとサイトを使わせてもらえないため、きちんと入力するする必要がありますが15分程あれば十分終わります。
ブラック企業の見分け方~まとめ~
この記事ではブラック企業に騙されないために、求人情報や面接において自力でブラック企業を見分ける方法を中心に書いてきました。
ただ、こういった面倒な駆け引きや手間をかけたくないという人は、最初から”答えの書いてある”企業の口コミをチェックした方が早くて楽だと思います。
その企業を実際に経験した人が提供してくれている情報は、他のどんな情報よりも信ぴょう性が高いですからね。
応募前に先回りして企業の評判を確認しておけば、疑いの目で求人内容を精査したり面接で慣れない駆け引きをする必要がなくなりますよ。
正直ちょっとした手間はかかりますが、この先何十年と働くかもしれない会社の実情を知れるなら苦にならないレベルです。
むしろ一度使ってしまうと情報の赤裸々さに「この情報を知らずに就職活動をしている人がいるのか・・・」と恐ろしく感じるはずです。
今まで実際にブラック企業で痛い目に遭ったことがある人や、いざ入社してから「こんなはずじゃなかった…」と後悔したくない人は、無料なので一度参考にしてみて下さい。