- 休みが少なくて日々の疲れが全然とれない!
- おまけに給料まで少なくて良いところがない…
- 休みが少ない会社を辞めたいと思うのは甘えなの?
休みが少ない会社に就職してしまい、こういった悩みを持っている方は多いですよね。
休日・休暇が充実している会社では、土日祝日休みに夏季・冬季の休暇と有給休暇がついて年間120日以上休めるところあります。
ただその反面、休日が少ない上に有給休暇も取らせず休日出勤させる会社が多いのもまた事実。
休みが少ない会社で働くことは健康面はもちろん、生活の質や人生の充実度などに大きな影響を与える重要な問題です。
勘が良い方なら「今はまだ大丈夫でも、年をとったら体力的に厳しいよな・・・」と、薄々気がついているはず。
これ実は正しい見解で、今の時点で「休みが少なすぎる」と感じるなら、10年後・20年後には確実に体が追いつかなくなる。
会社の年間休日はいつまでも変わりませんが、僕たちは年々歳をとり体力が衰えてきますからね。
こういったものすごく現実的な側面を見ると、転職を考えるのは普通のことだと言えるでしょう。
この記事ではそんな人のために、休みが少ない会社には見切りをつけて転職をした方がいい5つの理由について解説していきたいと思います。
目次
①休みが少ないことを転職理由に会社を辞める人は多い
世間的に休みが少ないことを理由に会社を辞める人は非常に多く、休日は仕事を続けていく上での大きな指標だと言えます。
それを裏づけるデータとして、厚生労働省の「雇用動向調査」ってやつを調べてみました。
これは単純にどんな転職理由が男女別に多いのかを記したデータなので、スクロールしながら見ていこう。
転職理由 | 男 | 女 |
---|---|---|
仕事の内容に興味を持てなかった | 5.1% | 4.6% |
能力・個性・資格を生かせなかった | 4.8% | 5.3% |
職場の人間関係が好ましくなかった | 7.2% | 12.1% |
会社の将来が不安だった | 8.4% | 4.9% |
給料等収入が少なかった | 12.2% | 9.9% |
労働時間、休日等の労働条件が悪かった | 9.5% | 12.3% |
結婚 | 0.7% | 2.5% |
出産・育児 | 0.1% | 1.5% |
介護・看護 | 1.2% | 1.5% |
定年・契約期間の終了 | 16.5% | 13.2% |
会社都合 | 5.8% | 5.8% |
その他の理由(会社都合を含む) | 26.4% | 23.3% |
参照・参考元:平成 28 年雇用動向調査結果の概況 – 厚生労働省
「定年」や「その他の理由」を除くと、休日等の労働条件を転職理由にしている人の割合が多いのが分かりますよね。
こういった不満を持つのはシフト制で働いているサービス業の方や、定休があっても休日出勤をさせられている人が比較的多い。
そういう方々のほとんどが「身体を休めるのに精いっぱいで、自分の時間を作れない」という不満を持っています。
例えば週1回しか休みがないとしたら、そこは疲労回復に充てるだけで自分の時間を作る事なんてまずできない。
※休みが少ない会社の不満
- 身体を休めるので精いっぱい
- 自分の時間を作れない
- 家族との時間も作れない
家庭がある人は家族と過ごす時間を作れなかったり、子供がいれば一番かわいい時期に満足に遊んであげられないですよね。
こうなってしまうと、人生を充実させるために時間を使うことがほとんどで出来なくなります。
もはや生きるために働くのではなく、働くために生きているような感覚すらある。
②周りと同じように年間休日120日は欲しくなる
入社したての頃は、休みが少ない会社でも仕事を覚えるのに精いっぱいであまり気にならない。
と言うより「そんなこと気にしてられない」の方が正しいですね。
ただ仕事にも慣れてくると次第に周りの友人などと休日の多さを比べて、一喜一憂している人もいるはずです。
何より頻繁に会う友人がカレンダー通りに休める人だった時のインパクトって言ったら半端じゃない。
最初は気にならなくても、周りの友人と比較した時に必ず年間休日120日は欲しくなるものです。
今はそう感じなかったとしても、恋人ができたり結婚したりした時には必ず欲しくなる。
世間標準の年間休日120日にはそのくらい魅力があります。
※年間休日120日の魅力
- 十分な休息が取れる
- 趣味に没頭する時間を作れる
- 人付き合いに時間が使える
- 気兼ねなく旅行にいける
- 子供と沢山遊んであげられる
- 家族との時間も十分取れる
実際に「休みが少ない」と悩んでいる人は、週1日休みや隔週で2日休めるなど年間休日で言うと100日前後かそれ以下が多いはず。
若い時は仕事に励むことで目を背けることも出来ますよ。
ただ将来的なことを考えると、やはり人並みに”土日祝日の休み”くらいは欲しいと考えてしまうでしょう。
③疲れが取れないことでリフレッシュできない
「休むことも仕事のうち」と言われているくらい、休日に体を休めてリフレッシュすることは大事なことです。
ただ週に2日も休めないような人だと、日頃の疲れをとる事すら出来ずに休日を終えてしまうことも少なくない。
実際に「休みが少ない」⇒「疲れが取れない」という悪い流れが出来てしまうと、慢性疲労の状態になって何事も億劫に感じてしまうはず。
体を休めるのに十分な休日が取れない状況なら、ある意味当たりまえの話ですよね。
ただこうなってしまうと、次第に「自分が楽しむ事」や「人生を充実させること」に対して時間を使わなくなっていきます。
- 自分が楽しむこと
- × 人生を充実させること
まずそんな余裕が無い。
疲れているのに「旅行や遠出をしてみよう」とは思いませんし、「恋人を作ろう」なんて気持ちすら沸いてきませんよね。
休みが少なすぎる人は必ず「○○するんだったら寝てたい」という気持ちになる。
こうしてわずかな休みも寝ているような状態が続くと、気分転換も出来ないので精神的に参ってしまう可能性も高い。
夢中でやっていた趣味や自分の大好きなことですら、億劫でやらなくなってしまう人がいるのも事実です。
関連記事 >> 社会人になって趣味がなくなった…好きなことが楽しくない本当の理由とは
④休みが少ない会社は給料や福利厚生に期待できない
「休みが少なくて大変だけど、給料や福利厚生が抜群にいい!」
こういうことであれば、体力的にしんどくても乗り越えられることが多い。不思議と対価があれば人間頑張れるものです。
ただ実際休みの少ない会社の給料が良かったり、福利厚生が整備されていることは稀で大抵は良くありません。
僕自身の経験として、休日が少ない会社というのは「従業員は使えるだけ使ってやろう」と考えている企業が多く、基本的に社員のことは考えていない。
※期待できないこと
- 給料
- ボーナス
- 有給休暇
- 退職金
一日当たりの労働時間に注目しても、基本的な8時間を大きくオーバーする会社の方が多いです。
そういう会社は従業員への還元など考えない。必然的に給料やボーナス、有休や退職金などには力を入れたがらないわけです。
こういった従業員への態度や姿勢は、一貫して同じ方向性で統一されることが多い。
だから「○○が少ない」「○○が出ない」といった要素が一つでもあると、それ以外の面でも同じ結果になるんですよね。
関連記事 >> 有給休暇のない会社は違法?ないと言われた時に知るべき有給の実態
関連記事 >> 老後を心配する人続出?正社員・退職金制度なしの会社の厳しい現実
⑤休みが少ない会社は将来性にも期待できない
休みが少ない会社というのは、「従業員に普通より沢山働いてもらわないと成り立たない」という事情を抱えています。
その多くが利益率の低い商売で数をさばくことが必須、だから従業員の稼働率に依存しているんですよね。
こういった「従業員を消耗させるスタイル」を取っている会社に未来はない。
説明すると、休みが少なすぎる会社は下記の様な構図になっています。
※休みが少ない会社の構図
- 1 . 利益率が低い商売
- 2 . だから数をさばきたい
- 3 . だから人を目一杯使う
人を目一杯使わなくては成り立たないから休日が少なくなる訳ですが、実は業務改善や利益率の高い事業への転換で回避できる問題です。
大々的な業務改善や効率化を行えば作業負担は減るし、利益率の高い事業に乗り換えれば従業員の稼働時間も減って休日も増やせる。
それが以下の休みが多い会社の構図になります。
※休みが多い会社の構図
- 1 . 業務改善・効率化
- 2 . 利益率の高い事業へ転換
- 3 . 従業員負担の軽減
つまりやり方によっては従業員を酷使しなくても済むところを、従業員の休みを削ることで安易に乗り切っているという事なんですよ。
「今が良ければいい」という発想なのかもしれませんが、こういう会社に将来性を感じられますか?
正直業績もイマイチで、新しい事業など何も考えてないのではないでしょうか。
年間休日120日以上と100日前後の違いは理解しておくべき
休みの少ない会社で働く人はまず、年間休日を意識した方が良い。
何故なら年間休日を理解すると、それによって大体の待遇が導き出せるからなんです。
ここからは大まかな年間休日別の待遇を見ていきましょう。
年間休日120日以上
まずは年間休日120日以上から、待遇を分かりやすく一覧にしてみます。
※年間休日120日以上
- 完全週休二日制
- 土日祝日休み
- ゴールデンウィーク
- 夏季休暇
- 年末年始
- これらに+有給休暇
いわゆる「カレンダー通り」というやつで、ほぼ完ぺきに休みを取れるのが分かりますね。
「完全週休二日制」で「土日祝日休み」なので安定した休みが取れ、年末年始などの休暇もきちんと取れる。
そして年間休日120日以上ある会社は、待遇が整備されている企業も多いため「有給休暇の取得」も高確率で出来ます。
これだけ休みが確保されていれば体を休めるのはもちろん、旅行や友人付き合い・自分の趣味へ時間を使うなどのリフレッシュにも時間を使えます。
年間休日100日前後
そして次は年間休日100日前後を見ていきましょう。
下記の一覧は、年間休日が大体100日を超えるくらいの人の待遇例。
※年間休日100日前後
- 隔週週休二日
- 日曜・祝日休み
- ゴールデンウィーク
- 夏季休暇
- 年末年始
なので年間で休みが100日を下回る場合には、ここから「祝日休み」や「各種休暇」が無くなっていきます。
カレンダー通りに休める人と大きく異なるのは「隔週休み」である事と、有給が取りずらいことの2点。
週2日と週1日の休みを交互に繰り返す「隔週週休二日休み」では、完全週休二日と比べて休みが少ないため疲れも取りにくいです。
また別の章でも触れましたが、休みが少ない会社は他の待遇も整備されていない傾向から有給休暇の取得はあまり期待できません。
待遇や人間関係が良い場合は考える余地がある
休みが少ない会社でも待遇がいい
休みが少ない場合でも、給料や福利厚生などの待遇が抜群にいい場合は考える余地もあります。
働いている時間が周りの人より長くても、納得できる対価が貰えているなら会社への不満もそこまで感じてないはず。
給料が高ければ生活の満足度は上がりますし、福利厚生などがしっかりしていれば安心して働き続ける事ができますよね。
得られる対価への満足度よりも、休日が少なくて抱えている不満が上回らないのであればそのまま働くのもアリでしょう。
休みが少ない会社でも人間関係がいい
待遇と同じく、休みが少なくても人間関係がいい場合も同じく考える余地があります。
仕事で苦しい事があっても、気の合う仲間がいて助け合えると不思議と乗り越えられるくらい人間関係の影響は強いです。
実際「職場の人間関係がいい」と言うのは恵まれていることですし、そこまでストレスを感じずに働けているの場合もあると思います。
休みが少ないことで感じるストレスや将来の不安よりも、職場の居心地の良さが上回るのであればそれでもいいのかもしれません。
「休日」という待遇は実績や年齢が考慮されない
同じ待遇でも、給料というのは実績や年齢に応じて上がっていく可能性があります。
ただ「休日」という待遇は、一度会社が定めた内容から変わる事はほとんどありません。
いや、ないです。
休みが少ない会社で若い20代・30代を乗り切ったとしても、40代・50代になって体力が衰えた時に休日数が増えたりはしない。
これは歳をとっても、少ない休みのまま乗り切り続けなければいけないという事です。
それだけでなく「好きなことをする時間」や「家族との時間」など、人生を充実させるための時間を確保できないという事にも繋がりますよね。
今いる環境が劣悪なら尚更。
休日が少ないことに不満を抱えているのであれば、少しでも若いうちに「休みの取れるきちんとした会社」を探しましょう。
そのためにも次こそは後悔しないように、慎重に会社を選ぶことをおすすめします。