- 転職した会社の社風が合わず、ストレスを感じている
- 疑問に思うようなルールや習慣が多くて戸惑ってしまう
- 今は我慢しているけど「社風が合わないから転職」は甘いの?
転職先の会社の社風に馴染めず、こういった悩みを抱えている人は少なくないと思います。
実際に入社前から想像していた社風と現実が大きく異なっていた場合、やる気が低下したりストレスを感じてしまうことも多いはずです。
ただモチベーションが低下したままの状態では、当然仕事の結果も出ませんし評価もされないでしょう。
また、一度「社風が合わない」と感じてしまうと、それ以上人間関係を上手く構築できず苦しい思いをすることも多いです。
この記事ではそんな人の為に、社風が合わない会社にストレスを感じた時の対処法について解説していきたいと思います。
目次
「社風が合わないから転職」は甘いのか?
「社風が合わないから転職したい」なんて言うと、「甘えるな!」と厳しい意見が飛んできそうですよね。
ただ”本当に社風が合わない”のであれば、転職をしたとしても逃げや甘えにはならないと私は考えます。
何故かと言うと、「合わない場所に居続けても苦しいだけだから」という理由です。
例えば完全な体育会系の会社に文系の人がいきなり入っていけば、真逆の環境になる訳ですから相当苦労するはずですよね。
挨拶の仕方や話し方、人との接し方や振る舞いなど挙げていったらきりがないでしょう。
「そこは努力して適応するもんだろ!」という意見も聞こえてきそうですが、人間そこまで簡単に変われるものでもありません。
もちろん適応していける位のレベルであれば、適応してしまうのが一番です。
ただ社風に馴染めないことが精神的な負担になり、深刻な状態になれば仕事をすることも難しくなるかもしれません。
これは「社風が合わない=転職すればいい」という話ではなく、会社の社風が適応していける範囲を超えているのであれば、転職を検討する選択肢もあるという事です。
「自分には合わない」と感じる社風の例
体育会系の社風の場合
体育会系の会社には運動部出身の人間も多く、活発な人も多いため活気のある職場である事が多いです。
業種としては営業職などが多い傾向にあるためか、”熱意”や”根性”など精神論的な部分で働いていることが多く、文系で大人しい人にはついて行けない世界かもしれません。
それ故上下関係はもちろんのこと、ルールやノルマなどが比較的厳しく定められている場合が多く窮屈に感じてしまうこともあります。
仲間意識が強いため飲み会やレクリエーションなど、仕事以外のコミュニケーションも多いのも特徴です。
ドライすぎる社風の場合
人間関係がドライな会社は、人と深く付き合おうとする人が少ない職場です。
入社しても仕事を積極的に教えてくれない人がいたり、積極的にコミュニケーションを取ろうとする人も少ないため、冷たい印象を受けることも多いでしょう。
仕事も協力して行うというよりは、一人ひとりが個別に行うようなオフィスワークに多い傾向があります。
基本的に交流を持ったり仲良くすることに関心の無い人も多いため、社員同士の距離が近い会社から転職してきた場合は孤独を感じてしまうかもしれません。
社風が合わない会社では人間関係の構築や出世が難しい
人間関係を上手く築けず必要な場面で助けを得られない
社風が合わない会社で長く働いてしまうと周りと打ち解けられず、人間関係に支障をきたすため様々なデメリットが出てきます。
これは一度「合わない」とあなたが感じ始めてしまうと、会社や同僚との距離をそれ以上縮めるのが心理的に難しくなってしまうのが原因です。
社風に馴染めないまま過ごしてしまうと、社内でうまく人間関係を構築できず必要な場面で上司や同僚から助けてもらうことも出来ません。
こうなると仕事で失敗した時に、悩みを聞いてもらったりアドバイスを貰うことも難しくなってしまいます。
人間関係が築けていない事を理由に出世が見込めない
また将来的な事を考えた場合、出世をする事にも影響が出る可能性もあります。
実際に組織の中で出世をしていくには、仕事の能力だけでなく職場で上手くやれているかどうかも重要になってくるからです。
そこは上司や会社の上層部もきちんと人を見てるため、社風を含んだ会社の理念や経営者の考え方に共感できなければ、当然出世する機会は与えられないでしょう。
社風が合わない会社で働き続けてしまうと、総じてこういった人間関係の問題で苦しみ、ストレスを貯めてしまう事に繋がってしまいます。
社風が合わないと感じた時に振り返る3つのポイント
都合の悪い事を「社風が合わない」で片付けてないか
「社風が合わない」と一口に言っても、その解釈の仕方は様々です。
例えば文系で大人しい人が、厳しい体育会系の会社に入ってしまい馴染めずに悩むのは「社風が合わない」と言えるでしょう。
ただ転職先の上司に怒られたり、何かちょっとでも自分のやり方と違うようなところがあった場合、それを安易に「社風が合わない」と片付けてしまっていないかが問題です。
例えば同じ業種でも会社が違えば人も違い、仕事のやり方も異なるのは当たり前ですよね。
こういった”想定できる違い”を全て社風のせいとして片付けてしまっているなら、自分中心の考え方に偏っていないか考える必要があります。
同じように働く友人に意見を聞いて慎重に比較する
「社風が合わない」と思っても、あなた自身に社会経験が少なかったり業界の知識が不足している場合は、正確な判断が出来ないこともあるでしょう。
そういう場合は、周りで働いている友人に相談し客観的な意見を聞いてみるのも得策です。
同じ業種なら尚いいですが、違う業種でも相手の環境などを聞いて比較することで、前向きに考え方を変えるきっかけにもなります。
もし真剣に転職を考えるのであれば、自分だけの判断で安易に決めてしまわずに、第三者の意見も参考にしたうえで慎重に検討した方がいいでしょう。
時間の経過とともに適応していけないかを考える
新しい職場へ行けば人間関係や考え方、仕事のやり方など自分の感覚と合わないものは少なからず出てくるものです。
ただ、せっかく入った会社なので一度よく考えてみて下さい。
会社の雰囲気や習慣・上司の性格などは簡単に変えられませんが、それ以外の部分は努力して会社に合わられることも実際多いはずです。
少しずつでも考え方を修正していくことが出来れば、人間関係がうまく回りだして会社に馴染んでいける可能性もあるでしょう。
「社風が合わない」と悲観的に考えてしまわずに、時間がかかっても上手く適応できないかどうか考えてみましょう。
精神面に深刻な影響が出ている場合はすぐ対処する
ここまで社風が合わないと感じても、一度踏みとどまって考えてみる事をおすすめしてきました。
ただ例外として「社風が合わない」という事に精神的な負担を感じ、心身のバランスを崩してしまっている場合は、早めに休職や転職を考えた方がいいでしょう。
気持ちよく仕事をするための我慢や努力も、行き過ぎてしまうと自分の体を壊す原因に繋がってしまいます。
不調を判断するタイミングが遅れてしまうと、健康的に働くことが難しくなる場合もあるため、自分の体に異変を感じた場合はすぐに会社に相談しましょう。
社風のミスマッチを避けるには会社の見極めが重要
転職を支援しているリクルートエージェントが2,500人を対象にしたアンケートによると、転職時に社風を重視した人は全体のうち74.8%とされています。
このデータを見ると、かなりの人が働く上で社風を重要視しているのが分かりますよね。
ただ、「社風」と言うものは入社前に確認することが出来ないため、転職の際には会社について入念に調べる必要があります。
例えば転職先の業界の常識を調べたり、友人から詳しい人を紹介してもらって話を聞くなど個人でも出来ることは沢山あります。
次の会社でも社風の違いに苦しまない為には、仕事内容や待遇だけに惹かれて決めてしまうのではなく、社風など目に見えない部分にも目を向けて会社を探しましょう。