社会人になって趣味がなくなった…好きなことが楽しくない本当の理由とは

社会人になって趣味がなくなった人
  • 大好きだった趣味が楽しめなくなってしまった…
  • 嫌いになった訳じゃないのに何も感じなくなった…
  • いったい自分はどうしてしまったんだろう?

 
何をしても楽しくない状態になってしまい、こういった悩みを抱えている人は多いと思います。

 
社会人になってしまうと仕事に追われるため、自然と趣味に打ち込む時間は少なくなってしまいますよね。

 
なかには単純に趣味に時間がかけられなくなったことで、「興味が薄れてしまった」という人もいるかもしれません。

 
ですが「好きなことを楽しめなくなってしまう」という状態は、ストレスが限界を超えているサインでもあるため注意が必要です。

 
実際、精神的に参ってしまうと、うつ病の症状の1つとしても物事に無関心になってしまうことはよくある事です。

 
“好きなものに飽きてしまうこと”と、”精神状態が悪くなって楽しめなくなること”は全く別の問題です。

 
この記事では「社会人になって趣味がなくなった」という人が、好きなことを楽しめない本当の理由について解説していきます。

ストレスが限界を超えると何も楽しめなくなる

ストレスが限界で何も楽しめない

趣味に没頭出来ているうちはまだ健全

人間は仕事や日常生活においてストレスを貯めたとしても、趣味や好きなことに没頭することで気持ちを切り替えられ、前向きになることが出来ます。

 
これがよく言う「ストレス解消」になる訳ですね。

 
例えば会社で理不尽なことを言われてストレスを貯めても、休日に大好きな趣味に打ち込めれば、会社で言われたことなんかどうでも良くなってしまう。

 
この「ストレスがあっても大好きなことで解消できる」と言うのが理想の状態です。

 
逆にいうと、日常生活でどんなにストレスに晒されていたとしても、没頭できる趣味があって解消できているうちはまだまだ健全ということです。

限界を超えると無気力・無関心・無感情に陥る

ただ、人間の精神力にも当然限界があります。

 
どんなに上手くストレスを解消していけたとしても、必ずストレスに晒され続けた反動で精神的に参ってしまう時がくるでしょう。

 
それを見極めるポイントが”無気力・無関心・無感情”という3つの特徴です。

 
うつ病の症状としても知られるこれらの特徴は、強いストレスから心を守るための無意識の行動と言われており、「心のエネルギー切れを起こしている状態」とも言われています。

 
この状態になってしまうと、当然ながら大好きだった趣味にも無関心になってしまい、以前と同じ様に楽しむことは困難になってしまいます。

好きなことが苦痛に感じるようになったら危険信号

好きなことを苦痛に感じたら危険

趣味が楽しめなくなっただけでなく、大好きだったことを辛く感じてしまったり億劫に感じるようなら精神的に限界ギリギリの状態です。

 
これは精神的に相当追い詰められなければ、大好きだったことが苦痛に感じるという状態にはならないからです。

 
もし現在この状態まで来ているのであれば、なるべく早く心療内科か精神科を受診して悪化を防いだほうが良いでしょう。

 
今まで心の支えだったものを苦痛に感じてしまうと、自分で自分の心を助けてあげる手立てがありません。

 
病院へ行くこと自体に抵抗を感じる方もいると思いますが、一人で抱えていても治ることは殆どないと言えます。

 
症状がひどいようであれば、素直に会社へ相談したり医療機関に頼ることをおすすめします。

長時間労働や対人ストレスで心の限界を超えていないか

仕事のストレスで心の限界を超えた人

こういった症状は一般的な実働8時間に多少の残業を加えても、週に2日ほど休めていればほぼ起こりえません。

 
正確にはここにパワハラやモラハラなど、精神的に苦痛を与えられる行為が無ければより確率は下がるでしょう。

 
もちろん職場環境や仕事内容によっても異なることですが、上記の様なまともな労働環境であれば「趣味が楽しめなくなる」という状態にはなりにくいという事です。

 
今の職場環境を振り返って考えてみて下さい。

 
特に意識はしていなくても知らないうちにストレスを溜め込んでしまい、自分を限界へ追いやっていないでしょうか?

 
残業や対人関係のストレスに関しては、どこの会社で働いても多少はあるものです。

 
ただそれが「限度を超えていないか」ということです。

 
例えば仕事がいつも忙しく、”家には深夜に帰ってきて寝るだけ”の様な生活を送っていれば、精神的にも肉体的にもボロボロのはず。

 
20代前半など、若い時は体力に任せて無理をしてしまいがちですが、そういった働き方は長くは続きません。

 
ご自身の労働環境や職場の人間関係などを振り返った時に、肉体的・精神的に無理をし過ぎている面が無いか一度考えてみましょう。

趣味を継続できなくなるような仕事はおかしい

趣味を継続できなくなるような仕事

例え週に一日でも、1時間でも趣味が継続できなくなってしまうような仕事には問題があると言えます。

 
これは長時間労働などによる「時間的な問題」の場合も、人間関係のストレスによる「精神的な問題」の場合も一緒です。

 
時間的な余裕も、精神的な余裕も奪われるような仕事では、生活していくことは出来ても自分らしく生きていく事は出来ません。

 
それどころか心身を壊してしまえば、普通に働くことすらままならなく可能性まで出てくるでしょう。

 
現に「趣味を楽しめなくなった」という状態であれば、少なくとも心は悲鳴を上げています。

 
趣味というと「遊び」や「娯楽」の様に考えられることが多いですが、社会人になると自分自身を維持するための行動なんですよね。

 
どんなに少ない時間でも、これが出来なくなってしまうようであれば人間として非常にアンバランスな状態にあると言えます。

大好きだった趣味が楽しめないのは心が死んでいる証拠

大好きだったはずのもの、面白かったはずのものが楽しめなくなるのは本当に寂しい事ですよね。

 
これを「歳をとったから興味が薄れたんだよ」とか、「大人になったんだよ」という形で片づける人がいますがそれは違います。

 
記事冒頭でも触れましたが、“好きなものに飽きてしまうこと”と、”精神状態が悪くなって楽しめなくなること”は全く別の問題だからです。

 
あなたは社会人になってから趣味がなくなったのではなく、余裕の無さから自分自身が疲弊してしまい、一時的に心が死んでしまっただけです。

 
今の状態は精神的に辛い状況だと思いますが、出来るだけストレスから離れて心を休ませてあげましょう。

 
人間は精神的に追い詰められると、大好きだったことすら出来なくなってしまいます。

 
心の悲鳴を聞き流してしまうのではなく、これを機会に自分の労働環境や働き方を見直し、何のために働いているのかもう一度考え直してみましょう。

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