- 常識では考えられない長時間残業
- とにかく仕事がキツイ
- このままだと会社に殺される…
劣悪な労働環境でこのような悩みを抱えている方に言えることはただ一つ。
会社から「逃げて」下さい。
「根性がない」だとか「気合が足りない」とか言っている場合ではありません。
低賃金に異常な長時間労働、体を壊した挙句にうつ病になってしまった…
こういった事例は多く、決して他人ごとではありません。
働いているご主人のいる方であれば、旦那さんが会社に殺されるのでは?と感じる人も多いと思います。
この記事では、会社に殺される前に読んでおきたい脱出のすすめについて解説していきます。
目次
ひどい会社なのに辞められない人の特徴
まじめで自己犠牲が強いひと
真面目で自己犠牲が強い人の特徴として「自分の事よりも人のことを先に考える」というものがあります。
どんなに自分が損な役回りでも、それが誰かに騙されているのであったとしても「自分がやらなければ」という気持ちでそれを受け入れてしまう。
いつも自分を犠牲にして、誰かのために生きているような人です。
ただこういった人がひどい会社に尽くしてしまうと、いいように利用されてしまって人生を棒に振ることになりかねません。
どんなに理不尽なことがあっても引き受け、会社に忠誠を誓っていれば向こうの思う壺、ただの都合のいい人間です。
人として良い人間なのは間違いありませんが、人生を考える上では人に利用されてしまう可能性が高いです。また「申し訳ない」という一言が口癖の人が多いのも特徴です。
ひどい会社は存在するという事をまず認める
こういった人たちは「人間の本性は基本的に善である」という性善説に基づいた考え方をしており、人を疑うという事を知りません。
それ自体は人間としては素晴らしいことだと思います。
ですが何かがおかしいと気が付いていながらも、相手を疑わないのは間違いです。
もしあなたが「会社に殺される」と少しでも思ってこの記事を読まれているのだとしたら、まず「ひどい会社は存在する」という事を認識することから始めましょう。
ブラック企業が作る会社を辞められない仕組み
給料が低く労働時間が長い
あなたがブラック企業に勤めている場合、働いている時間から考えても給料が低いことが多いと思います。
また、ボーナスを出さない会社もありますし支給されたとしても一般的な企業に比べて水準が低いのではないでしょうか。
⇒ 格差鮮明に~ボーナスなしの正社員でいる事のメリットと多大なリスク
基本的にブラック企業は従業員に対して還元するという発想を持っておらず、いかに低いコスト(給料)で人をこき使えるかしか考えていません。
上記の事からかなりの確率で「長時間労働+低賃金」という図式が当てはまります。
思考停止に陥り現状維持を選択
1つ前の項目でご説明した通り、長時間労働+低賃金という方にはめられてしまうと、当然ですが体は疲れ切っているはず。
経験がある方もいるかもしれませんが、仕事や寝不足などによる疲労で体が疲れ切っていると思考力が確実に低下しますよね。
こうなってしまうと冷静に考えればおかしいような労働環境なども、次第にあまり深く考えることを辞めてしまいます。
また、お給料の設定や賞与が低ければ、貯金もろくにできず「疲れ切っている上にお金もあまりない」という状況になるでしょう。
こうして社員に対して一切の余裕を与えません。
ブラック企業はこうやって従業員から精神的・金銭的な余裕を奪い、簡単に逃げられない仕組みを作っています。
会社から逃げられないと後悔するほど体を壊す
長すぎる労働時間による体調不良
某大企業を例にすると、月に100時間越えの残業をしていたという事がニュースになりましたが、決して他人事ではなく無視できません。
単純に週休2日で一か月約20日間働いていると仮定しても、1日に13時間ほど働いている計算になります。実際にはこれに通勤時間などがプラスされるので仕事としての拘束時間はもっと長かったと想像ができます。
休日にも仕事をしていたと言われていますから、実際には私たちが想像するよりもさらに過酷で自分の体調や現在の状況を考え、冷静に判断し行動するする力も失われていたのではと思います。
私の経験上ここまできているとめまいやふらつきなど、普段から何かしらの身体的異常を感じる段階だと推測するので、運転で事故を起こしてしまったり倒れてしまったりすることが多いと思います。
法外な長時間労働は自分の身体のことを考える余裕すら奪っていきます。
⇒ 【保存版】過労で倒れる前に必ずチェックしたい9つの症状とその原因
過労からくるうつ病の発症
長時間労働でまともに休みが取れない状況が常態化すると、眠れない日が続いたりやる気の低下がみられたりと単なる疲れとは違う症状が出てきます。
通常の疲労であれば栄養のある食事と適度な睡眠をとることで回復するものですが、疲労も度を超えると「うつ病」などにつながる可能性があります。
これは肉体的な疲労はもとより、精神的なストレスが主な原因とされており仕事への意欲を失ってしまったり、趣味を楽しめなくなるような無気力状態になってしまいます。
うつ病はその特性上身体的な疲労とは異なり、すぐに回復させることが困難なため症状にもよりますが治療には最低でも1年ほどはかかってしまうと思っていいでしょう。
ここまで来てしまうと会社から逃げられたとしても、治療に年単位の時間を覚悟しなくてはいけない為、こうなってしまう前に会社から脱出してほしいです。
⇒ 鬱病になったらどうしたらいい?仕事をしている社会人の向き合い方
会社を辞めるのに必要なもの
半年ほど生活していけるお金
現実的に会社を辞めるときに用意しておきたいものとして、まず「お金」が挙げられます。
これは当たり前ですが、ある程度余裕をもって次の仕事を見つける為の生活費として用意しておきたいです。
厳密にいうと今の生活水準で計算してみて、少なくても3か月から半年程は貯金だけで生活できるような状態を作れるのが理想です。
金銭的な余裕は精神的な安定にもつながるため、なんとか頑張って貯蓄しましょう。
失業保険もあてにできるのであれば、最低でも退職から3か月後には給付を受けられるためさらに余裕が生まれるはずです。
自分のことを1番に考える少しだけの勇気
- 会社に申し訳ない…
- 自分だけ逃げていいんだろうか…
- 家族に迷惑がかかるかもしれない…
こういった思いを胸に抱くかもしれませんが、全てはあなたの思い込みです。
今まであなたは会社に尽くしてきたはずです。
であれば負い目を感じることなく会社を離れることを選択しましょう。
今、あなたが考えるべきことは会社や他人の事ではなく、自分自身の将来です。
会社に殺される前にあなたが出来ることは逃げることだけ
自分の人生をきちんと生きていきたいのであれば、会社に殺される前に脱出しましょう。
家族がいる方であれば、尚更自分の体を大事にしなくてはいけません。
会社を辞めることは大変なことのように思いますが、数か月のあいだ最低限生きていけるだけの資金と少しの勇気があれば、実際には難しくありません。
真面目なあなたが働くべきまともな会社は、世の中にいくらでもあるからです。