- 週休二日は分かるけど4週6休の意味が分からない
- 4週6休制だと労働基準法に引っかかるような気がする
- 実際に4週6休で働くのはキツイのだろうか?
就職活動中に求人情報を見ていく中で、「4週6休って何だ?」と興味を持つ人は多いと思います。
一般的に「正社員=週休二日制」という認識が浸透しているので、「4週6休」という言葉に馴染みのない人の方が多いですよね。
実際に「4週6休制だといつが休みになるのか?」と気になっている方も多いはず。
そして実は4週6休だと一般的な年間休日120日よりも休みがかなり少ないため、きちんと意味を知っておかないと確実に損をするんですよ。
この記事では、そんな4週6休の意味と気になる年間休日数・その働き方などについて解説していきます。
4週6休の意味と働き方
4週6休とは簡単に言ってしまうと「4週間のうちに6日休みがある」と言う意味です。
ひとつのパターンとして日曜日が定休の会社なら、土曜日が隔週で出勤になる形など会社によってその形式は変わってきます。
ここで簡単に1ヵ月の休みを見てみると、大体以下のようなイメージです。
- 1週目・・・土日休み
- 2週目・・・日曜休み
- 3週目・・・土日休み
- 4週目・・・日曜休み
上記の例を見ていただくと分かると思いますが、4週間のうちに休みが6日なので「連休の週」と「週1休みの週」が交互にくる感じですね。
上記は固定の休日があることを想定した例ですが、サービス業などでシフト制の勤務である場合には毎週休む曜日の変更や連休がない等、より規則性のない形になる可能性もあります。
この辺りに関しては、職種や企業の意向などでも変わってきてしまうため、求人票や面接などでしっかりと確認する必要があると言えますね。
私たちの身近なところでは、病院や車のディーラー・不動産業などは4週6休制を採用している所が多いです。
4週6休の年間休日数
4週6休の意味を理解したところで、ここからは気になる「年間休日」について説明していきます。
1年間は52週で形成されているため、その前提で下記の試算をご覧ください。
まず比較する対象として、カレンダー通りの休みを取れると完全週休二日制で祝日も休みの場合は、年間で約120日ほどが休みになります。
- 例)土日の休み(104日)+ 祝日の休み(約17日) = 年間121日
対して4週6休の場合では、”固定の休みが年間52日”と”隔週の休みが半分の26日”で年間休日78日といったところでしょうか。
- 例)固定の休み(52日)+ 隔週の休み(26日) = 年間78日
この数字だけを見てしまうと、さすがに休日が少なく感じてしまうかもしれませんね。
実際には4週6休でも年末年始やお盆・ゴールデンウィークなどに休暇が取れれば、年間休日78日から10日前後は増える可能性が出てきます。
ただそれでも年間で90日に届くか届かないかです。
疲れやすい人やプライベートの充実を優先している人にとっては、キツイと感じたり物足りないと感じてしまうかもしれません。
簡単にまとめると、運よく休暇が取れて年間90日前後の休みになった状態で、一般的な年間休日120日の人より30日分休みが少ない計算になります。
4週6休は労働基準法に違反してる?
4週6休の意味を理解してくると、週休二日制が一般的であることから「これって労働基準法に違反してないの?」と思う方もいるかもしれません。
ですが労働基準法で定められている内容としては「週に1回の休日」とされており、4週6休ではこの点が守られているため、労働基準法の違反には当たりません。
一般的に週休二日制が浸透している傾向がありますが、法律的には週2日の休みを与えなくても問題にならないという事になります。
実際に労働基準法の第35条では、以下のような内容が定められています。
■第三十五条
- 使用者は、労働者に対して、毎週少くとも一回の休日を与えなければならない。
- 前項の規定は、四週間を通じ四日以上の休日を与える使用者については適用しない。
上記の内容を見ても、こういった休日数の面で法律的な問題はありません。
「週に最低1回の休日を与えれば問題ない」という法律は知らない方も多いので、初めて知った方も多いのではないでしょうか。
長く務めるなら週休二日の仕事をチェックすべき
ここまで「4週6休」の意味や年間休日・その働き方について解説してきました。
恐らくカレンダー通りの年間休日120日と比べてみると、「かなり少ないな…」というのが率直な感想だと思います。
実際に2日休みが取れる週はまだいいですが、1日しか休めない週は疲れも抜けきらず「きつい」と感じる事も多いでしょう。
休みの日数は、少し変わるだけでも体の負担に大きな差が生まれます。
何よりプライベートの時間を尊重したい人にとっては、祝日や休暇もあてにはできないため不満が残る可能性が高いと言えます。
長く務めることを意識するのであれば、やはり最低でも週休二日の仕事の方が体力的にも精神的にも余裕をもって働けますし、将来体力的な衰えがきても乗り切れるはず。
もし4週6休制の仕事を探す場合には、年末年始やお盆・ゴールデンウィークなどの休暇が取れる職場を探し、休日などに関する条件を事前に細かく確認してから選ぶことをおすすめします。