年間休日80日以下の会社って休み少ない?違法?気になる実態を解説

年間休日80日の人のカレンダー

求人募集で見かける「年間休日80日」の文字。

 
「休みが少ない、これはさすがに少ないだろ・・・。」と思いながらも、実際働いたらどんなものなのか気になった人は多いですよね。

 
なかには「そんなに休ませないなんて違法なんじゃない?」と疑いの目で会社を見ている人もいるでしょう。

 
でも実は年間休日80日以下は休みとして少ないですしキツイんですけど「違法じゃない!」っていう絶妙なラインなんですね。

 
もっと分かりやすく嫌な感じで言うと、会社にとっては「いい感じのグレーゾーン」であり僕たち労働者にとっては良くない環境です。

 
ただ実際どんな感じなのかを知りたい人も多いと思うので、この記事では年間休日80日以下の実態を解説していきます。

年間休日80日は少ないのか問題

年間休日80日で休みが少ない人

超ブラックな会社で働いている人からすると「そんなの普通だよっ!」と言われるかもですが、年間休日80日はハッキリ言って少ないです。

 
ちなみにブラック企業で働く人の「そんなの普通だっ!」は絶対に真に受けてはいけません。

 
何故なら異常な環境に慣れてしまっているだけなので、そういう意見はまったく参考にならないからです。

 
年間休日80日はカレンダー通り年間休日120日前後休める人と比べると、年間で単純に40日近く休みが少ないですからね。。。

 
カレンダー通りの人より軽く一か月以上は休みの数が少ないわけです。

 
例えば年間休日80日の人と年間休日120日の人との休日差を10年ごとに計算すると、これだけの差が出てきます。

1年 = 40日
10年 = 400日
20年 = 800日
30年 = 1200日
40年 = 1600日

 
現在20代前半で65歳辺りまで働いたと考えてMAXで約40年。年間休日80日の人は120日の人と比べてこれだけ休みが少ないんです。

 
どうですか?震えますよね?

 
10年働いた時点でも1年以上多く働いている計算になりますし、40年働いた場合は4年以上多く働いている計算になります。

 
大抵皆さん年間休日が少ないと言っても「年単位でしか見ない」人が多いですが、10年単位で見るととんでもない差があることが分かると思います。

年間休日80日の休みはこんな感じ

年間休日80日の人の休日

年間休日80日の時点で週休2日の計算よりも下回るため、大抵は週1日休みに隔週で2日ほど休みがつく”月6日休み”辺りが妥当な線です。

 
この線で内訳を試算してみると、単純計算で月6日休み×12ヵ月で年間72日の休み。ここに年末年始やGW、お盆などの休暇が少しずつもらえるようなイメージです。

 
分かりやすくすると下記の様なイメージですね。

月6日休み × 12ヵ月= 72日 + 年末年始・GWなどの休暇 = 年間休日80日

 
年間休日80日レベルだと週休2日や祝日休みまでは望めませんが、最低限の休みと少しの休暇には期待できると言ったところです。

 
カレンダー通りに休める人の年間休日120日には遠く及びませんが、ギリギリ働いて行ける条件ではありますね。

 
ただ体力的に厳しいと感じる人も多いので、祝日なども休める年間休日107日くらいは最低限欲しいところです。

 
週休2日、祝祭日、休暇など「休みは全部きちんと欲しいんです!」という人は、迷わずやめておきましょう。

年間休日80日は薄給だとキツい

給料が少ない

年間休日80日でも給料が一般水準よりかなり高いのであれば、悪くない条件ではあります。

 
残業時間や年齢もあるので一概には言えませんが、月収で35万以上貰えるのであればGOです。(狙っていいってことです)

 
正直月6日の休みと休暇があれば最低限の休日は確保できますし、収入的に見てもそこまで悪い数字ではありません。

 
逆に言うと年間休日80日で給料が安いと、時間もお金もない状態になるので正社員でいるメリットはほとんどないですね。

 
ちなみにここで言う薄給のラインは年収200万円台前半。

 
何故かというと、この年収ゾーンだとアルバイトでも達成できる年収ラインなので正社員でこれだといかんのですよ・・・。

 
今時アルバイトでも社会保険には入れますし、本当に「正社員」って肩書きだけのために働く名ばかり正社員のような感じですね。

 
もう働く意味を見失う的なアレです。

年間休日80日は違法なのか?

年間休日80日を法律で裁く

さてこの年間休日80日の会社、さっそく答えると違法じゃありません。

 
意外に思うかもしれませんが、国が定める法律基準をきちんとクリアしている数字なんです。

 
なので今まさに求人を探していて「違法なのでは?」と迷っている人はご安心を。

 
説明すると法律で企業が従業員へ与えなければいけない休日は週1日であるため、それ以上である年間休日80日は違法にならないんですね。

 
ちなみに国が定める年間休日は、週1日の休みを基準とした年間52日です。

 
ただ一般的な企業の年間休日は120日前後ですから、違法ではないにしろグレーみたいなもの・・・。

 
ということで年間休日80日は違法ではないため、うっかり入社してから会社に文句をつけても後の祭りです。

年間休日80日に対する世間の声

年間休日80日を知るためのヒント

世間で年間休日80日がどう思われているかを知りたい方もいると思うので、ここからは年間休日80日に対する世間の声をご紹介していきます。
 

 
やはり年間休日80日では「休みが少なすぎる」や「給料安いとやっていけない」という意見が多いですね。

 
記事の中でも少し触れましたが、給料が相当高くて初めてバランスが取れるような休日数という見方も出来ます。

年間休日80日以下の会社はよく考えて

年間休日80日の人と一般的な年間休日120日の人では、生涯の休日日数に1.5倍の差があります。

 
10年で400日、40年で1,600日違うので、さすがにこの事実を無視する人はいないと思いますが、年間休日80日以下の会社は見送りましょう。

 
こういう言い方は嫌ですが、やはり週休2日できちんとカレンダー通り休める人は給料が多少低くてもそれだけで勝ち組です。

 
自分の人生の中で、自由に使える時間は多ければ多いほどいいですからね。

 
友人との付き合いや結婚、家族との時間など自分の人生を充実させたい人は、もっと休みの多い仕事を探しましょう。

 
注意して欲しいのは年間休日は企業側が嘘を書いている場合もあるため、入社してから後悔しないためにも企業の調査をしておく必要があります。

 
“まともな会社で働きたい人”が入社後に後悔しない会社を見抜く方法」という記事で詳しく書きましたが、今は企業の裏側も調べられる時代なので転職活動中の方は参考にしてみて下さい。

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