- 転職したいけど自分にはなんの取り柄もない…
- 資格もないし目立ったスキルも持ち合わせていない…
- 何もないこんな自分でも転職することはできる?
転職をしたいと思っても自分の職歴やスキルに不安を感じ、こういった悩みを抱えている人は多いですよね。
実際、転職となると資格や仕事上のスキルなど、何か目立った強みがないといけない様な気がしてしまうもの。
20代であれば別ですが、30代だと特に資格やスキルを気にしてしまい身動きが取れなくなってしまう人もいます。
このことが原因で自信を失くしてしまい、転職に踏み出せないという人は非常に多いのではないでしょうか?
ただ余程の専門職でない限りは、資格や職歴が無くても問題ないというケースがほとんどです。
この記事ではなんの取り柄もないけど転職したい人が、資格なしの転職に必要な5つの事について解説していきます。
目次
①思っているほど周りは凄くないことを知る
「なんの取り柄もない」と感じているほど、一度周りの人を良く見て下さい。
身近な例でいえば自分が働いている会社の上司や偉い人、取引先の人など誰でも構いません。
実際その人の能力だけを切り取って冷静にみた時に、本当にすごい人なんてほとんどいなくないですか?
人はどうしても社内での立場だったり、所属する会社の格みたいなもので相手を判断してしまうため、正当な評価というものはなかなか出来ないからです。
つまり、社内での立場や会社の看板を取り払ってしまうと、「なんの取り柄もない」という人は意外と多いということです。
自分が「すごい」と思っていた人が、冷静に考えると能力面は大したことがなく、「立場や所属する組織が大きいだけだった」というのはよくある話なんですよね。
②資格やスキルがないことをマイナスに考えない
これといった資格や目立ったスキルが無いとしても、それに負い目を感じる必要はありません。
例えば医者や税理士など、専門性の高い資格やスキルが必要とされる仕事は別ですが、一般的な仕事であれば資格やスキルなどは参考程度にしか聞かれません。
つまり、資格やスキルがないこと自体が転職の成否に影響を与えるようなことは、ほとんどないという事です。
日本ではまだまだ「資格取得=すごい」という資格信仰が根強いため勘違いしてしまいがちですが、一般的な仕事にはほとんど関係ないんですよね。
もちろん、あればプラスに働くこともあるでしょうが、専門職でなければ特に必要はありません。
これは職歴やスキルについても、まったく同じことが言えます。
問題なのは資格やスキルがない事ではなく、このことによってあなたが自信を失ってしまう事です。
③自信が持てない時は自己肯定感を高めよう
「なんの取り柄もない…」と考え始めてしまうと、大抵の人が自信を失い自分を否定してしまいます。
酷くなると周りの人間が皆、自分よりも優れているように感じてしまい、情けなさを覚えることもありますよね。
ただ自分を否定し続けてしまっては、これからも自信を失っていく一方です。
これから転職をしようというのに自信なさげでは、どんなに頑張っても面接の印象が良くなりません。
こういう状態のときは、過去に誰かから褒められたことや自分が自信を持ってやれたことなどを思い出し、自分を肯定してあげることが大事。
これはどんなに小さなことでも構いません。
落ち着いて振り返ることが出来れば、過去に褒められた理由や自分の勝ちパターンなどが見えてくることもあるでしょう。
そうすることで、もう一度自分に自信を持つきっかけにもなります。
④転職はスキルがあれば良いという訳ではない
多くの人が誤解をしていますが先にも述べた通り、専門的な仕事でなければスキルはそれほど必要ありません。
もちろん、これは資格などと一緒で”あれば役立つ”のは確かです。
ただ企業側も採用時にスキルのみを見ている訳でないので、「転職=スキルがなくてはいけない」という考え方はナンセンスです。
これは転職市場において「即戦力」という言葉が独り歩きしている証拠でもありますね。
実際に転職を考えている人の中には「資格やスキルさえあれば転職できる」と考えている人がいますが、資格やスキルは一つの判断材料にしかなりません。
働くことを前提にしている以上、仕事が出来るかどうかは非常に重要ですがそれ以上に「人間性」を見られます。
企業側からすれば資格やスキルよりも、「あなたがどういう人間なのか」ということの方が重要だということです。
⑤人事が考える本当の採用基準を知っておこう
転職を希望する人の考えとは裏腹に、企業の人事が考えている採用基準は「人としてどうなのか」という部分です。
多くの人は「資格やスキル」が最も重要だと考えていますが、実際には「人間性」を見た上で評価されるため、それらは判断材料の一つに過ぎません。(※専門職は除く)
ここではその「人間性」と言うものが、実際どういったものなのかを解説していきます。
やる気・真面目さ
これは端的に言うと”仕事に対する姿勢”になります。
「こんなの仕事をするなら当たり前だ」と言う人が出てきそうですが、口では皆さんそう言うんですよね。
ただ実際に周りをよく見ると、意欲を持って真面目に仕事に取り組んでいる人間は案外少ないものです。
逆に言うとこれを満たすことが出来れば、資格やスキルが無くて未経験でも仕事が出来るようになる確率は高いと言えます。
最低限の対人能力
“対人能力”というと、ものすごいコミュニケーション能力が必要なのかと思いがちですが、決してそうではありません。
これは仕事をする上で、最低限のコミュニケーションが取れるかということです。
良く言われている「報告・連絡・相談」はもちろん、基本的な挨拶や返事ができるかというレベルなので難しくありません。
「仕事が出来れば不愛想でもいい」と勘違いしている人も多いので、こういった基本的な対人能力を押さえられているだけで、十分な長所になります。
性格の良さ
“性格の良さ”というと、少し漠然とし過ぎているかもしれませんね。
これは仕事をしていく上で「一緒に働きたい」と思われるかどうかという事です。
これが一番大事。
どの会社でも共通ですが、仕事も結局のところは「人」と「人」とのやりとりになるため、どんなに仕事が出来きても性格が悪い人間とは誰も働きたくありません。
企業側からすれば、どんなに資格やスキルが素晴らしくても「一緒に働きたい」と思えないような人は採用しないという事です。
仕事に対する姿勢と人間性は職業を選ばない
「なんの取り柄もないけど転職したい…」と不安に思っている人は、自分に自信を持って企業へ応募してみましょう。
転職というと、何となく資格やスキルが必要な気がしますが、本当に大事なのはあなた自身がどういう人間なのかという事です。
もちろんどういった職業に就きたいかでも変わってきますが、転職にあたって今までの職歴や能力は、あなたが考えるほど重要なことではありません。
一部の専門職は除きますが、この記事を通して転職は資格やスキルがなかったとしても、十分通用することが分かっていただけたと思います。
これはどんな世界にも共通して言えることですが、真面目さや誠実さに勝るものはありません。
「仕事に対する姿勢と人間性は職業を選ばない」と言っても過言ではないでしょう。
転職活動をする上で最も重要なことは、資格やスキルを気にして自信を失くしたりせずに、前向きな気持ちで応募し続けることです。