毎日終電帰りで辛い、辞めたい、と思った時に我慢してはいけない理由。残業代なしできついなら、尚更仕事を変えるべきです。

毎日終電帰りで辛い人
  • 仕事で毎日終電になってしまい夜遅くにしか帰れない…
  • 残業代は無しか、みなし残業代が少しつくだけ…
  • 激務に耐えられなくて辞めたいと思っても我慢するべき?

 
毎日終電帰りが当たり前の会社に入ってしまい、こういった悩みを抱えている人は意外と多いものです。

 
こういう状況の人って単純にプログラマーやコンサルタントなど激務の職業についている場合か、会社そのものがブラック企業の場合かのどちらかですよね。

 
つまり職種的なものか、会社が悪いかのどちらか。

 
にもかかわらず新卒で入社した先が運悪く毎日終電で帰るような会社だった場合、人によっては「これが当たり前なんだ」と大きな勘違いをしてしまうことがあります。

 
正直なところ、社会経験が少ないと判断がつかない人も多いんですよね。

 
ただ、そもそも激務な職業を除けば毎日残業で終電帰りになるって異常ですよ?

 
毎日深夜まで仕事をしているのであれば平日は帰っても寝るだけで、週末は溜まった家事をやるくらいが精いっぱいのはずです。

 
これって最低限の人間的な生活が送れていないってことなんですよ。

 
例え今は大丈夫だったとしても、そんな無茶な働き方は長続きしないですし「定年まで何十年もその仕事続けられますか?」ってことです。

 
この記事では、そんな毎日終電帰りが辛い人が辞めたいと思った時に、我慢しなくてもいい理由について解説していきます。

毎日終電ギリギリの生活をしているのは異常

終電の駅ホーム

毎日終電で帰るような会社で働いていると、人によっては「会社に帰る時間を惜しんで泊まり込み」なんて人もいます。。。

 
そんな中で「これはさすがにおかしいんじゃないか?」と思って周りに相談しても、大抵はまともな返答が帰ってきません。

 
会社の先輩や同じ業界の友人に相談しても、みな激務による疲労に麻痺しているので「そんなのマシな方だよ。俺なんか…」と激務自慢が始まる事もあるからです。

 
ただ、こういった話を当たり前だと思ってはダメ。

 
考えてもみてください。一般的な会社の定時は18時前後です。

POINT!

  • 働き過ぎの人はすでに感覚がマヒしている
  • だから同じ会社や業界の人に相談してもダメ
  • 一般的な会社の定時は18時前後である

 
ほぼ毎日終電帰りになるような仕事は世間一般の感覚からはずれていますし、肉体的・精神的負担もまともな会社の比になりません。

 
ただ普通に考えてみても17時が定時の会社で午前0時近くまで働いていれば、1日に7時間近くも残業していることになりますよね?

 
これって残業時間だけで通常の勤務時間と同じくらい働いてますし、人によっては一般の人の2日分近い時間を1日でこなしている計算になります。

 
これを週5日で計算すると残業だけで週35時間、月で140時間の計算になります。

 
もう過労死認定される「月80時間」を余裕で越えてしまっている訳ですから、どう考えても異常です。

 
定時は終電で帰宅したら午前過ぎ。。。この終電生活がどれだけ異常なのかを理解するために、過労死ラインに関する情報を載せておきますね。

1か月当たりおおむね80時間を超える時間外労働(1日8時間勤務で1か月の労働日を20日として月160時間の労働とする。1日4時間の時間外労働をして、1日12時間勤務が続く状態。又は労働日の20日各2時間の時間外労働と、1日10時間勤務で4日の法定外休日出勤という1日10時間勤務が続く状態、1ヶ月の総労働時間が240時間)が認められる場合。

参照・参考元:過労死ライン – Wikipedia

帰ったら寝るだけの生活では人間らしい生活は出来ない

帰ったら寝るだけの生活をしている人

毎日終電帰りであれば、帰宅は午前0時を回っていることがほとんどだと思います。

 
そうすると翌日も早いですし、帰ってきても寝るだけの生活になってしまうことがほとんどですよね。。。

 
平日に普通の人の倍近く働いてれば家事なんて出来ませんし、休みの日は溜め込んだ洗濯や掃除をやるので精一杯というところ。

 
こんな終電生活になってしまうと友人や恋人と休日を楽しむことはおろか、趣味一つ楽しむことすら難しいはずです。

 
つまり、人間らしい充実した生活は送れません。

POINT!

  • 家事ができず生活環境が乱れる
  • 身近な友人や恋人と疎遠になる
  • 趣味などの時間が全然取れない

 
本来、私たちは生きるために働いています。それが知らぬ間に「仕事のための人生」になってしまってるんですね。

 

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2017年8月5日

 
中には休日まで仕事を持ち帰り勉強に追われ、自分の時間がまったく取れないという人もいるはずです。

 
「自分はこれでいい」と言う人もいるかもしれません。

 
でも人間という生き物は嬉しいことや楽しいことで心を満たしてあげられないと、肉体的・精神的に必ずいつか壊れてしまう生き物なんですよ。

 
人間はただ働くだけのマシンのようになってしまうと意欲を無くし、笑ったり喜んだりする感情を失ってしまいます。

 
これらは巷で言われている「うつ病」の初期症状としても非常に有名です。

年齢を重ねていった時に続けられるか?

毎日終電帰りで身体を壊す人

長時間労働に睡眠不足が続くと体がもたない

帰ったら寝るだけの生活が続き、長時間労働に睡眠不足が重なると若くても体が持ちません。

 
正確に言えばある程度仕事を続けることは可能ですが、体が限界を超えたタイミングで例外なく続けられなくなります。

 
現に考えてみてください。

 
正直言って毎日終電で帰るあなたの職場、離職率高くないですか?

 
自分の会社が長く働ける場所なのか、一度冷静に考えたほうがいいですよ。

 
どんなに頑張っても長時間労働や睡眠不足が続くと精神が疲弊し、ストレスや食欲不振・やる気の減退など鬱病につながるような症状が出始めます。

 
精神的な疲労は徐々に体をむしばみますからね。

 
「まだまだ大丈夫、気合でやれる」なんて思っていても、ある日突然倒れてしまい人生が変わってしまう人も多いです。

続けてしまうと過労死の危険性も高くなる

「過労死だなんて大げさだ」と思いますか?

 
でも過労死は企業側から公表する決まりがないため、実は表沙汰になっていないケースは多いんです。

 
実際、最近大手企業での過労死問題が表面化したのも遺族が訴えを起こしたからに他なりません。

 
これはウィキペディアの過労死に関するページで過去の事例を見てみると、よく分かりますよ。

 
つまり私たちが知らないだけで、過労死によって家族を失っている人が過去に大勢いるという事です。

 
毎日終電まで仕事をするような生活を続けていると、知らぬ間に「過労死」という言葉が他人事ではなくなってきます。

 
よく過労死の話題になると「そんな会社辞めればいいのに…」と他人事のように言う人、必ずいますよね。

 
でも実際過労と言われるレベルまで働いて精神的に追い込まれると、感覚がマヒして抜け出せなくなっているんです。

残業代なしで働いているなら事態はより深刻

残業代

そんな無理な働き方をしているあなたは残業代、きちんと出ていますか?

 
毎日終電になるほど働いて”残業代なし”ではシャレになりませんよね。。。

 
会社によっては”みなし残業”で適当な手当てを付けるだけで、実際は”ほぼサービス残業”なんて会社もよくあります。

 
まぁ残業代よりも自分の体の方が大事な訳ですが、残業代をきちんと支払わない会社は信用できません。

 
今の職場が従業員を酷使したあげく対価を払わない会社なら、自分が「使い捨ての駒」として扱われていないか一度考えてみましょう。

 
仮に毎日終電まで働いていたら、残業代だけでも結構な金額になりますよね?

 
長時間労働の激務でも、その対価として給料に反映されているのなら納得する要素があります。

 
ただ毎日終電まで働かせた上に残業代が出ないのであれば、会社として根本的な原因を抱えているとしか言えません。

労働条件の悪いところで頑張る自分に酔わないこと

労働条件の悪いところで働く人

労働条件の悪い会社で働いていると、”そんな環境で頑張っている自分に酔ってしまう”ことがあります。

 
大変な状況で頑張り過ぎてしまうと、

  • 毎日終電帰り
  • 今月も休みがない
  • 平日は2時間睡眠

など、自分がどれだけ忙しいかを周りの人へ自然と話すようになります。

 
これはもう自分がアンバランスな状態にいることに慣れてしまい、会社にいいように使われている状態なんですよね。

 
客観的に自分のことを見れなくなると、精神的・肉体的な疲労に気付かず限界まで働いてしまう可能性が非常に高いです。

 
でも人間が使える体力や精神力には必ず限度があります。

 
自分を守るためにも、現在置かれている状況を冷静に見つめ直しましょう。

激務でもいいのは自分の好きな仕事だけ

毎日終電で帰るような仕事を僕は批判しません。

 
ただ1つだけ言えるのは、人生を捧げるような働き方をしていいのは「自分の好きな仕事」だけ。

 
長時間労働で毎日終電の生活をしていれば、どんなに若かったとしても必ず体を壊すリスクが伴います。

 
もし今の仕事が憧れていた職業だったり、自分の夢を達成できるような仕事であれば頑張り続けるのもいいでしょう。

 
ただそういった特別な思い入れもなく、生活のためだけに働いている場所であれば体を壊す前に退職を考えるのが賢明です。

一度立ち止まって自分の将来を真剣に考えよう

現在の環境の異常さに薄々気が付いている人は、今の働き方が何年も持たないという事はきっと分かっていますよね。

 
「将来は結婚したいし子供も欲しい」って人は多いはずです。

 
毎日ダッシュで終電に駆け込む生活をしながら、何歳までプライベートを犠牲にし続けますか?

 
自分が年老いたときに、今の会社がずっと働き続けられる場所なのかどうか真剣に考えてみてください。

 
我慢強く真面目な人ほど頑張り続けて体を壊しがちですが、まともじゃない会社で頑張り続けても人生を無駄にします。

 
変な世間体を気にして我慢したりせず、異常な労働環境に自分の人生を奪われないよう長く働ける会社を探しましょう。

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