零細企業とは?中小零細企業との違いやその具体的な定義について

零細企業と中小零細企業の違いや定義

零細企業の定義

人数の少ない零細企業

一般的に言われている「零細企業」とは、中小企業のなかでも際立って人員・事業規模が小さい企業のことを指します。

 
ただ一方で、行政機関ではこういった零細企業の正式名称として「小規模企業者」としている事実もあるんですよね。

 
このように行政機関の方で別の正式名称を出しているので、「零細企業」という言葉自体は規模が小さく体力のない会社を表した造語として受け取ることも出来ます。
 
 
 
また、気を付けたいのは一般的に「零細企業」という言葉は良い意味で受け取られない事が多いため、積極的に使用する言葉ではありません。

 
事業規模の小さい会社を経営している社長や、そこで働く従業員が自虐的な意味合いで使うことも多いんですよ。

 
なので安易に「大きくない会社=零細企業」という認識をしてしまうと、ふとした会話の際に相手に失礼な発言となってしまうこともあるので注意しましょう。
 
 
 
零細企業の具体的な定義の仕方としては具体的に以下の通りです。
 

業種 従業員の数
製造業・その他 従業員20人以下
卸売業・小売業・サービス業 従業員5人以下

 
零細企業は定義として一定の資本金額も必要とされる中小企業とは違い、従業員数のみで定義されているのが特徴です。

 
※小規模事業者支援法、中小企業信用保険、小規模企業共済法の3法については、政令により宿泊業および娯楽業を営む従業員が20人以下の事業者を小規模事業者としています。

参考:中小企業・小規模企業者の定義 – 中小企業庁

中小零細企業とは

中小零細企業は小規模企業の総称だと理解する

中小零細企業とは大企業とそれ以外の小規模な企業を区別するために、後者をまとめて一括りにした総称(呼び方)です。

 
簡単に分かりやすく言うと、下記の「※」にあたる規模の会社をまとめた総称と考えてください。

企業規模と中小零細企業のイメージ

大企業 > ※ 中小企業 > ※ 零細企業

そのため零細企業や中小企業のように、明確な基準をもとに設定された呼称とは性質が異なるんですね。

零細企業に勤めるメリット

零細企業に勤めるメリット

年齢や経験を問わず活躍できる機会がある

零細企業では社員の数が少なく、常に数多くの仕事をこなしていく必要があるため必然的に活躍できる機会に恵まれます。

 
業務量は多くなりますが人数が少ないことで、自然と一人あたりの仕事の重要性も高くなり、仕事をしているという実感や充実感を得やすいのが特徴ですね。

 
これ、仕事熱心な頑張り屋タイプの人にはかなり適しています。

 
また大きな会社との決定的は違いは、会社というものが一体どのように成り立っているのかを間近で学べたり、会社が大きくなっていく過程をリアルタイムで体験出来るといった「経験」になります。

 
積極的に仕事をするのが苦手な人にとっては居ずらい環境かもしれませんが、自発的に働けるタイプの人にとってはいい環境になる可能性が高いです。

 
※これは余談ですが、零細企業は規則がそこまで厳しくありません。窮屈な規則が苦手な人にはこれもメリットですね。

零細企業に勤めるデメリット

零細企業に勤めるデメリット

福利厚生や給与などの待遇に期待できない

零細企業の一番のデメリットは給料などを中心とした待遇面です。

 
資金的な余裕の無い企業では福利厚生や残業代が十分では無かったり、給与自体が一般的な水準よりも低いといった事が少なからずあります。

 
ただこれは大抵の場合、会社の成長とともに改善していくものです。

 
給与や労働時間などの環境を整備出来ている会社はいいんですが、ダメな会社だと長時間の残業など労働と対価のバランスが取れない覚悟も必要です。(いわゆるブラックってやつですね)

 
ただこの点に関しては情報収集をしっかりとした上で、まっとうな会社を選ぶことが出来れば問題なく回避できます。

 
 
また、一番のネックになってしまうのが従業員の教育をする余裕がないという点です。

 
大きい企業ではビジネスマナーや新しい知識など、研修や勉強会によって学ぶことができますが、これが資金や人員の乏しい企業では目の前の仕事に追われて出来ません。

 
早い話が「習うより慣れろ」な環境なんですね。

 
実践を通して学んでいく以外にも個人的にも学んでいく姿勢を持たなければ、同年代のビジネスパーソンよりもスキル不足に陥ってしまう可能性があります。

零細企業の求人を見かけたら思い出して欲しいこと

零細企業の求人を見ている人

最後にすべての零細企業に当てはまるとは限りませんが、零細企業の求人を見かけたときに判断の基準になる「まとめ」を作成しました。

 
企業には実際に入ってみないと分からないため、全てがこの通りとはいきませんが参考にしてみてください。

零細企業で得られるもの

  • 仕事に対する責任感や充実感
  • 会社の仕組みを間近で学べる
  • 会社が大きくなるのを体感できる

零細企業で期待できないもの

  • 初期の福利厚生・残業代・給与・労働時間
  • 社員に対する教育環境、研修など

零細企業への就職は事前調査がカギ

零細企業は一般的に高いとされる水準の給与や待遇を優先する方にはあまり適していません。

 
ですが自発的に仕事をする人や、大きな会社ではできない経験や充実感を味わいたい方にとっては最適な環境になりえますよ。

 
ただ一つだけお伝えしておきたいのは、きちんと事前調査をしたうえで会社を選ばないと後悔する可能性が高くなるということです。

 
何故かというと、中小・零細企業は「これから成長していく会社」と「ただダメな会社」に二分されるため、当たり外れが激しいんですよね。

 
意外とこの事実を知らない方は多いので覚えておいて下さい。

 
これは大きい企業を検討する際もそうですが、中小・零細企業を検討する場合はよりいっそう注意深く会社を調べるようにしましょう。

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