- 仕事で「嫌ならやめろ」と頻繁に言ってくる上司がいる
- そんなこと言われても立場的に反論できなくて悔しい
- 「やめろ」と言われて会社を辞める人って実際にいるの?
ワンマン社長や横柄な上司のいる会社に入ってしまい、こういった悩みを抱えている人は大変ですよね。
全く同じではありませんが、私は以前の会社で上司から仕事を押し付けられる時「ちなみに断る権利はないからな」と口癖のように言われていました。
「嫌ならやめろ」と表現は異なりますが、相手の立場の弱さを見越して「文句を言うな」という圧力をかける意味では、まったく同じ意味だと思います。
実際にこういった圧力をかけられてしまうと、立場的に反論する訳にもいかず「辞めても構わないんだな」と受け取ることもできる為、モヤモヤした気持ちを抱える人が多いと思います。
この記事ではそんな人の為に、「嫌ならやめろ」と言われて辞めたいと感じたら読んでおくべき5つの事について解説していきたいと思います。
目次
①「嫌ならやめろ」はあなたの立場の弱さを利用した暴言
仕事で「嫌ならやめろ」と言われるのは普通ではありません。
文句を言わせずに働かせるための圧力であり、労働者であるあなたの立場の弱さを利用した暴言です。
「嫌ならやめろ」では何の解決にもなりませんし、その言葉の後に何のフォローもしてもらえないのであれば、単なるストレス解消として言われている可能性もあります。
人によっては「変わりはいくらでもいる」「お前なんかどこ行っても通用しないよ」と、きつめの追い打ちをかけてくる上司もいるでしょう。
経験している方なら分かると思いますが、上司がこういった発言を繰り返す会社は高い確率で社員を大切にしていません。
「辞めたらまた雇えばいい」、といったような感覚の会社がほとんどでしょう。
仮にもし社員を大切にしていたら、文句を言わせずに働かせるための圧力なんか掛けませんし、「嫌ならやめろ」なんて誤解と損失を招くような言葉は使わないはずだからです。
②「嫌ならやめろ」と言ってしまう上司は考えが甘い
人にもよりますが「嫌ならやめろ」という言葉は、文字通りの意味で使われていないこともあります。(少ないですけど。)
例えば、上司としては深く考えず「文句を言わずに仕事しろ」くらいの温度感で言っていることもあるでしょう。
ただ上司がどういう意図で発言したかは関係ありません。発した言葉は「嫌ならやめろ」だからです。
言われた側がそのまま「あぁ、自分が辞めても構わないんだな…」と解釈してしまえば、どんな意図で言ったかなんてことは関係ないですよね。
「辞めろ」と言われて何とも思わない人なんていませんし、少なからずショックを受けてしまう人もいるわけです。
大体そんなことを言われて、次の日も気持ちよく働ける人なんてまずいないと思うんですけどね…。
もしこれで人が辞めてしまった場合は募集をかけて面接をし、教育をする必要もあるため莫大なコストが掛かります。
このように地位がある人ほど誤解を生むような発言は避けるべきですが、あなたの上司が頻繁に口にしているようなら、能力が低くリスク管理が出来ない方なのかもしれません。
③従業員は決して会社の奴隷などではない
「嫌ならやめろ」と言われる時は、心の中で「こいつはどうせ辞められない」と足元を見られている事がほとんどです。
規模が小さい会社だと、「従業員を雇ってやってる」と勘違いしている経営者も多いですが、従業員は労働力の対価としてを賃金を得ているのである意味対等です。
これには反論する人もいるかもしれませんが、会社側だって労働力が無ければ仕事を回して利益を得ることは出来ませんよね。
つまり、給料を払っているからといって一方的に会社の方が偉い訳ではないという事です。
もう少し言葉を選ぶなら「共存関係」という言葉の方がしっくりくるかもしれませんね。
ただこういった事実に目を向けず、嫌ならやめろなどと言われる会社には「上下関係があれば何をやっても許される」と考えている人も多いはずです。
考えたくもありませんが、もしかすると理不尽ないじめやパワハラなんかもあるかもしれませんね。
④プランさえあるなら転職を検討してもいい
これは決して簡単な話ではありませんが、就職のあてがあるなら転職を選択肢に入れてもいいでしょう。
実際これから10年・20年先を考えた時に、「嫌ならやめろ」などと暴言を吐かれるような会社に居続けるのも精神的に辛いですよね。
ただ冒頭でも書いた通り「何かあてがある状態」が望ましいので、そこに関しては後々困らないようにきちんと押さえておきましょう。
「何かあてがある状態」とは、具体的に言うと下記のような内容ですね。
- 頼めば知り合いから良い会社を紹介してもらえそう
- 昔の仲間から一緒に働かないかと誘われている
- 実家が自営業をやっていて手伝うことが出来る
どうでしょう。どれか一つくらい心当たりはないでしょうか?
(2)と(3)は身内なので安心感があると思いますが、もっと良い会社に入るという事を考えると(1)の”信用できる人から紹介を受ける”という形が一番望ましいかもしれませんね。
「嫌ならやめろ」なんて言われる会社だと、自分の立場がいつどうなるかも分からないので、もしもの時に頼れるところは探しておいたほうがいいですね。
実際会社に不満を持っていても、転職が難しい年齢になってしまうと会社から抜け出せなくなるため、若いうちから対策を考えておいた方がいいでしょう。
⑤結局こういう会社からはどんどん人が辞めていく
「嫌ならやめろ」という言葉は、上司と二人きりの時に言われてない限り周りの同僚もしっかりと聞いています。
例え自分が言われている訳でなくても「俺もいつかああやって言われるのかな」と、心の中では冷たい態度の会社に疑問を持つ人も出てくるでしょう。
この現象が広まってしまうと、転職先を選べるような優秀な人から会社を辞めていく傾向があります。
何しろ日頃から上司が「嫌ならやめろ」と言っているところを目撃している訳ですから、自分にもいつか被害が及ぶことを察知して、転職先を確保するくらいの事はしている訳です。
発言する側は何も考えていない事がほとんどですが、こういった従業員への冷たい待遇や処分というものは、当事者だけでなく周りの人にも恐怖心や不信感を植え付けてしまいます。
恐らく直接言われていない周りの同僚も、口には出さないだけで辞めたいと思っている人がほとんどでしょう。
会社の業績が極端に悪くなったり、職場の中心的な人物が退職するなどの出来事をきっかけに、続々と退職者が出るという事も考えられます。
組織が崩壊しかけた時にすぐに行動できる準備だけはしておく
このページを読まれている方は「嫌ならやめろ」と言われている方か、会社で誰かが言われているのを聞いて不安に思った方だと思います。
日頃からこんな暴言を浴びせられている人は、これから徐々にエスカレートしていくかもしれませんし、まだ被害に遭っていない人もいつ標的にされるか分かりません。
本当なら「じゃあ辞めます!」とキッパリ言えたらいいんでしょうけど、現実はそう簡単にはいきませんよね。
結局私たちが出来ることは、いつ何があってもいいように色々な選択肢を確保しておくことです。
先ほども触れましたが、転職が厳しい年齢になってしまうと身動きが取れなくなってしまうため、早めに逃げ道を確保しておく方がいいでしょう。
知り合いに紹介を頼んだり、友人に誘ってもらうなど何でも構いません。次の仕事に繋がりそうな可能性を少しずつでも探ってみましょう。