- 言っていることが二転三転する上司…
- 仕事の負担は増えても給料は上がらない…
- 残業代は出ないのに毎日残業ばかり…
「もう何をやっても今の会社では報われないのではないだろうか…。」
理不尽な会社に対してこういった悩みを持っている方は少なくないと思います。
上司からのパワハラや職場いじめ、業務量に見合わない人員体制から一向に上がる気配を見せない給料など、どうしようもない理不尽さに辞めたい衝動にかられるでしょう。
ですが理不尽さの中にも耐えていいものとそうでないものがあります。
この記事では、あまりの理不尽さに会社を辞めたいけど耐えている人に贈る5つの判断基準について解説していきます。
目次
理不尽さに耐える・辞めるを判断する5つの判断基準
①上司からのパワハラ・セクハラ
理不尽な行動の中でも精神的ダメージが最も大きいのが「上司からのパワハラ」です。
離職の原因として挙げられることも多く、内容のバリエーションも多いのが特徴ですが
具体的な例として
- 有能な部下への妨害・嫌がらせ
- 立場を利用したセクハラ
- 殴る・蹴るなどの暴力
- ミスしていないのに怒鳴られる
など、社内の立場を利用した内容で、自分の力ではどうにもできない事がほとんどです。
性格が良く、真面目な人ほどこういった状況に耐えようとしてしまう傾向がありますが、それは100%間違いだと断言させてください。
これは社会人なら誰もが通る経験などではなく、能力と人間性の低い上司が個人的な感情でストレスの解消をしているだけです。
簡単に言ってしまうと単なる「いじめ」なわけです。
あなたの貴重な人生(時間)を無駄にしてしまう前に、移動願を出したり転職先を探すなどして劣悪な環境から離脱する計画を立てましょう。
⇒ 怒鳴るのは弱さの証?私が実際に収集したパワハラ上司の攻略法すべて
②上司からの指示がコロコロ変わる
これは最も経験した人が多いであろう「言う事がコロコロ変わる上司」です。
朝令暮改なんて言い方もしますが本当に迷惑ですよね。
なかでも困るのは上司からの指示通りに動いていたのに、後から全く正反対のことを言われて振り回されてしまうパターンです。
代表的な例としては
- 「分からなかったら聞いてくれ」→ 実際に聞くと「そのくらい自分で考えろ!」
- 「次のプレゼンはこの方向性で」→ 直前になって「やっぱり止めた、違うのでいく」
- 「考えられる限り提案してこい」→ 提案をすると「余計なことはしなくていい!」
- 「最先端のやり方は必要ない!」→ 3か月後には「俺は最初から必要性を感じていた」
など経験したことのない人からすると笑える内容かもしれませんが、実際に被害に遭う側はたまりません。
こういった事をやられる度に「アルツハイマーなのかな?」と疑うレベルです。
特に厄介なのは、制作が絡む職種でこれをやられてしまうと最悪の場合はゼロからやり直さなければいけないことになるので本当に悪夢です…
③仕事の成果を横取りされる
これは上手くいっている社員に便乗して、手柄を横取りしようとするパターンです。
アドバイスをしたとか、少しでも関わりがあっただけで「あいつは俺のおかげで契約が取れたんだ」なんて言ってしまうレベルの人は割と多いです。(仕事できない人に多い)
ここまではよくある残念なパターンなので社会人としては耐えるポイントですね。
ただ、実際にあなたの成果や評価を奪いにくる上司には警戒しましょう。
私は過去にアドバイスも貰っていなければまったく関係のない上司から「この仕事、俺と一緒にやったことにしよう」と言われ、企画を乗っ取られたそうになった経験があります。
結局はいろいろと理由を付けて断りましたが、こうした「成果の横取り」をしてくる上司はただのダメな人間なので耐えたり従ってはいけません。
こういった上司は最初から自分で何かを作り出すことは考えず、あなたの能力を利用して出世しようとする最低ランクの人間なので注意してください。
④業務量に人員・時間が足りていない
現場の不満としてはナンバーワンであろう、人員と時間の不足です。
本来、適切なスケジューリングや人員確保が出来れば起こりえない話ですが、経営層が現場の状況を把握していない場合にはこうしたことが起こります。
例えば
- 誰から見ても明らかに足りない人員で仕事を回さないといけない
- どう頑張っても終わらないタイミングで仕事を押し付けられる
こういった「リソースが不足した状況」にも関わらず、残業をすることを咎める会社もあるため、自分たちの利益しか頭にない従業員軽視の会社と言っていいでしょう。
これらのリソース不足が短期的なものであったりギリギリ対応できる範囲なら構いませんが、常態化してしまっている場合はかなりの負担がかかっている可能性があります。
会社の方針によるところが大きく、根本的な解決が難しい問題なのでせめて自分の体調面に気を配りましょう。
⑤責任だけ増えて給料が上がらない
最後は評価制度に対する不満です。
5年、6年と働いていれば出来る仕事の幅も広がり、徐々に責任ある仕事を任されてくる頃です。例えば、人によっては責任の重い仕事を背負いながら、新入の教育係を任されることもありますよね。
責任が増えれば労力やストレスも増えるので「きっと給料も増えるはず」と考えます。
しかし、現実的には
- 「みんなお前には期待しているから」
- 「お前には成長してほしいと思っている」
- 「実は昇進の話が進んでいるんだよ」
といった都合のいいことばかり言われ、頑張れば頑張るほど責任ばかりが増えて給料は上がらないといった悪循環に陥ります。
こうなってしまうと「どれだけ頑張っても評価されない」という会社の評価制度に対して、モチベーションの維持が困難になってくると同時に社内でのキャリアアップをイメージできなくなります。
多少の理不尽は自分自身の成長につながる
仕事をしていく上で多少の理不尽さは、乗り越える力を身に付けることで自分を成長させる一因にもなります。
- 上司からの安易な指示
- 短期的な会社の人員不足
- 突発的な仕事の押し付け
例えば、後からすり替わってしまう上司からの安易な指示や短期的なリソース不足、突発的な仕事の押し付けなどは、不測の事態を想定しながら物事を進める力を身に付けることが出来るでしょう。
しかし
- 上司からのパワハラ・セクハラ
- 仕事の成果を横取りされる
- 責任だけ増えて給料が上がらない
上記のような理不尽さに関しては、解決の手段が自分自身にない上に何の力も身に付きません。
それでも耐えてしまえば人間が信じられなくなったり組織を疑うようになることもあるでしょう。
また、こういった理不尽さには大きな精神的なストレスがついて回るため、我慢し続けることで鬱病など心の病に発展してしまう可能性もあります。
⇒ 鬱病になったらどうしたらいい?仕事をしている社会人の向き合い方
精神的な負担が大きい理不尽さへの対策
この記事を読んでいただく中で、理不尽さの中にも耐えていいものとそうでないものがあることがお分かりいただけたと思います。
もし、あなたが自分ではどうにもできない理不尽さに直面した場合には「社会人は耐えるもの」という精神論はいったん捨て去りましょう。
我慢のし過ぎでうつ病などになってしまうと、会社から逃げだせなくなってしまいます。
会社の理不尽さに対して「自分ではどうにもできない」と感じたら、出来るだけ早く信頼できる人に相談したり、転職先を探して精神的な逃げ道を作ってあげるなどの対策をしましょう。