- 転職・退職を反対されそうで親に言い出せない…
- 仕事を辞めるときは親に相談するものなのか?
- 自分の意志だけで辞めるのを決めてはいけないの?
親に転職や退職を反対されるのを恐れて、こういった悩みを抱えている人は多いですよね。
親元離れて一人暮らしをしている人なら尚更、「仕事を辞めるのに親を説得する必要なんてあるの?」と思うはずです。
ただ何を決めるにも親に相談してきた「真面目な人」もいるはずですし、事前に親を説得しないと罪悪感を感じる人もいるでしょう。
でも実際あなたはもう自分の責任で仕事をする一人前の大人ですから、人生の選択を親に相談する必要なんてありません。
なぜかというと、「親の期待に沿うことが目的になると必ず後悔する」からです。
仕事、結婚、生き方、何でもそうですが、人の意見に合わせて選択した行動の先に本当の幸せなんてないからです。
にもかかわらず自分で決断するべきことも親に相談してしまい、精神的自立が出来ていない人も多く見受けられます。
この記事ではそんな転職・退職をしたいけど、親に言えない全ての人に贈る「自立のすすめ」について解説していきたいと思います。
目次
「親が望むこと=正しいこと」ではない
親と子の関係性では全てにおいて親に主導権があり、何をするにも相談しなくてはいけないような風潮がありますがこれは大きな間違い。
正確に言うと大人になってまでその関係性を続けている必要はなく、自分の意志で物事を決断していくのが大人だからです。
子供ならまだしも大人になってまでこれを守っている方は、実家から出ていても精神的に自立が出来ていないかもしれません。
批判的な意見もあると思いますが、親の言うことが全て正しいとは限りませんよ。
もちろんあなたに苦労させたくないのは確かですが、その中には親の都合や世間体など様々なものが入り混じっています。
これは身内であれば誰に相談しても同じですが、100%あなたのことを思った回答というのは出てきません。理由は上記のとおり少なからず私情が入るからです。
ただ例外として、あなたが親を尊敬していて親と全く同じ人生を歩みたいのであれば、相談して意見を聞くことは大事です。
親は子供の幸せ(安定)を願っているだけ
あなたの親が転職や退職に反対するのは、子供の将来が心配で生活していけるかどうかを案じているからです。
これはまともな家庭であれば、親として当然の感情なのかもしれません。
ただ気付いてもらいたいのは、転職や退職自体がいけないのではなく「その後仕事を見つけて生活していけるのかどうか」が不安のポイントだという事です。
何でも干渉したがる過保護な親は分かりませんが、普通なら結果的に転職なり就職が出来れば問題ないとする家庭の方が多いでしょう。
大事なことなのでもう一度言いますが、親としては結果的にきちんと生活していけていれば良しとするパターンがほとんどです。
嫌な仕事で無理をされて体を壊される方が、親としても心配ですからね。
親の期待に沿うのが目的になると後悔する
周りや親の期待に沿うことに一生懸命では、いつまでたっても自分の人生は生きられません。
そればかりか、親のいう事を聞いて選択したことが失敗に繋がったとしても、親が責任を取ってくれる訳ではありませんからね。
親からすれば「いつまでも言うことを聞いてくれる可愛い子供」かもしれませんが、それでは決して自分の人生を生きているとは言えません。
ずっと親が喜ぶような選択ばかりをしてきた人は、人生のどこかで必ず「自分の意志で決めたことがない」ことに気が付き、それまでの人生を後悔することになります。
何時までも親の影がつきまとっていては、自分の意志で決断するという経験が無いまま歳を重ねていく事になるでしょう。
一人暮らしであれば相談しなくてもいい
既に自立しているならそれは自分の人生
既に実家を出て自分で生計を立てているのであれば、それは誰のものでもないあなたの人生です。
何があっても親には頼らないと決めていれば、仮に収入が途絶えても誰かに迷惑をかける訳ではありませんし、後ろめたいことは特にありません。
仮にあなたが辞めようと決断するにいたった理由を説明しても、完全に理解してもらえる可能性の方がはるかに低いでしょう。
子供の頃の様な親子関係をいつまでも続けたいなら別ですが、そうでないなら自分の意志で決断し行動するべきです。
それが1人の大人としてのあるべき姿ですし、あなたが自分の人生を生きている証明にもなるはずです。
親の考えは古くて相談しても参考にならない
親の世代と子供の世代では、常識とされている価値観があまりにも違いすぎるため、相談したところでまるで参考になりません。
50代前後の親であれば大企業で正社員になり、身を粉にして働いて安定を求めるのが当たり前だった世代です。
例えばあなたが精神的なストレスに耐えかねて転職を決意しても、「甘えている」「怠けているだけ」と一蹴される可能性もあります。
昔は景気の良さも手伝って社員も多かったでしょうが、現代のように人件費削減による人手不足から、従業員に負担がかかるような環境は想像もできないでしょう。
あまりにも状況がかけ離れている相手に相談しても、的外れな回答やアドバイスをもらって疲弊するだけです。
それでも親を説得したい人へのヒント
とはいっても、なかには「親にきちんと説明して納得してもらいたい」と言う人もいると思います。
きっと家族仲が良い方か、ご両親を大切に考えている方ですね。
前の項目でも少し触れましたが、親が心配しているのは仕事を辞めることではなく、その後きちんと仕事が見つかるかという部分です。
親を説得する上では大事な点なのできっちり押さえつつ、説得するためのヒントを解説していきます。
言い出せないのは準備が足りないから
転職や退職を反対されそうだからと言って、親に言えないで悩んでしまうのは単純な準備不足が考えられます。
この準備不足とはいざ親に辞めると言って反対された時に、相手が質問してくるであろう内容に対して回答が用意できていないという意味です。
例えば転職や退職に反対する時に親がしてくる質問は、大体下記の様な内容だと思います。
- 仕事が見つかるまでの生活はどうするのか?
- ちょっとした不満を理由に辞めるのではないか?
- そもそも新しい仕事は見つけられるのか?
- 転職先の業界・会社は将来性があるのか?
実際に親から上記の様な質問をされた場合に、あなたは明確に返答できますか?
恐らくですが明確になってない部分もいくつかあって、答えられるかというと自信が無いはずです。
「とにかく限界だから、辞めたいんだ…」という気持ちのほうが強いですよね。
こういった質問に答えられないと、一時の感情で辞めたいと言っていると思われやすいので予め回答を用意しておく必要があります。
逆にこれらの質問に明確に返答出来るなら、親に転職を切り出してもそこまで反対されないでしょう。
説得に必要な材料を揃えることが肝心
前の項目で親がしてくるであろう質問に、明確な回答を用意する必要があるというのはお分かりいただけたと思います。
ここからは第2段階として、親を説得するための材料を用意しましょう。
ご両親の考え方にもよるので断言はできませんが、出来れば下記の様な説得材料があるとスムーズに説得できるはずです。
- 仕事が見つからなくても貯金で生活費は賄える
- 転職は年齢的なリミットを考えての行動である
- 新しい仕事は在職中から既に探している
- 転職希望の業界や企業についても調査している
どうでしょうか?
上記の全てではなくても、親が不安に思っていることをある程度クリアすることで、それなりに納得してもらえる可能性が高くなります。
貯金は金額が明確であればより安心でしょうし、前向きな転職であれば”年齢”は大きな説得材料になります。
退職理由がストレスや労働環境などによるものであれば、将来的に考えて長く続けられないという理由を正直に伝えてもいいですね。
新しい仕事に関しても辞めてから探すのではなく、出来れば在職中から探してしっかり調査している事が伝われば、親も安心することが出来るでしょう。
親も具体的なプランを聞けば安心する
親を納得させるための説得材料について書いてきましたが、親としても次の就職先を見つけてから辞めてほしいというのが本音でしょう。
そういう意味では「在職中から仕事を探しを始めておく」という行動が最も重要になってきます。
下手な話、在職中から仕事を探して転職先が決まっていれば、生活が保障されるので貯金の有無や退職理由もそこまで関係なくなりますからね。
きちんと親を説得した上で、出来るだけ揉めずに転職なり退職をしたい人は、先に転職活動を始めて経過を親に報告しておくことで、かなりスムーズに話が運ぶでしょう。
どんなに辞めることに反対する親でも、次の仕事を見つけてからの退職なら許せるという人は多いです。
それは退職の前に転職先が決まっているという事が、親にとって何よりの説得材料になるからなんですね。
親がどう思うかよりも自分がどうしたいのか
転職・退職をしたいけど親に言えない状態で悩んでいる人は、これを機会に自分の意志で決断してみましょう。
あなたの年齢にもよりますが、いつまでも親の意見を聞いて生きて行こうとしていては精神的な自立を妨げる結果にもなりかねません。
例え親に辞めることを告げなかったとしても、最終的に転職先を見つけてうまく着地できれば、「実は転職したんだよね」と納めることが出来ます。
そうやって大事なことを自分の意志で決断し、結果に結びつけることで初めて人間は自立していきます。
ただどうしても「親に納得してもらった上で辞めたい」という人は、この記事にある親を説得するためのヒントを参考に頑張ってください。
かなり仲の良い家族であれば、親に隠し事をするのは苦しいかもしれないですし、家族への考え方やあり方も様々です。
いずれにしても「親がどう思うかよりも自分がどうしたいのか」を第一に考え、自分の人生を生きることを、忘れないようにしましょう。